内科医 橋本将吉(ドクターハッシー)が
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健康ジャーナル

2025.11.27
カテゴリー:社員コラム

“あと5年”をどう生きるか。ポジティブの本当の意味

こんにちは。ハシモトマサヨシ運営の玉川です。

先日、ある知人から聞いたお話が、ずっと心に残っています。
その方は、最近「心臓が悪くて、あと5年生きられるかもわからない」とお医者さんに言われたそうです。

普通なら、その瞬間に頭が真っ白になってしまうと思います。
「あと5年しか生きられないのか…」と、悲しみや恐怖に心を奪われてもおかしくありません。

でも、知人はまったく違いました。笑顔でこう言ったそうです。

「そっか、じゃあこの5年でやりたいこと全部やっちゃおう!」
「貯金、どう使おうかな〜!」

■ どんな状況でも「どう受け取るか」で人生は変わる

その後、知人はペースメーカーを入れる手術を受けることになりました。
それも多くの人にとっては怖く、不安な出来事のはずです。
でも、その人は手術の後、また笑顔でこう言ったそうです。

「なんかね、機械を入れてスーパーサイヤ人になった気分なんだよ!」

…正直、そんなふうに言える人を初めて聞きました(笑)
病院の先生も思わず、「そんなポジティブに考えられる患者さん、普通いませんよ!」と笑っていたそうです。

■ ポジティブは「無理に笑うこと」じゃない

よく「ポジティブでいよう」と言うと、「落ち込んじゃいけない」「いつも明るくいなきゃ」と思ってしまう人がいます。
でも、本当のポジティブって、そういうことではないと思うんです。

つまり、「現実をどう捉えるか」という視点の持ち方です。
状況そのものを変えられなくても、その状況をどう意味づけるかは、自分で選ぶことができる。

知人のように、「余命5年」という言葉を“終わりの宣告”ではなく、“あと5年もある”という出発点に変えてしまえる人。
それが本当の強さであり、しなやかな生き方だと思いました。

■ 心の持ち方ひとつで、体も変わる

医学的にも、ポジティブな感情や思考は体に良い影響を与えることが知られています。

  • 前向きな人はストレスホルモン(コルチゾール)の分泌が少なく、免疫機能が安定しやすい。
  • 「楽観的な人」は心血管疾患の発症リスクが低い。

■ どんな状況でも、幸せを見つける人でありたい

この話を聞いてから、私はふと考えるようになりました。
“もし自分だったら、どう受け止めるだろう”と。

突然の病気、仕事のプレッシャー、思い通りにいかない現実。
生きていれば誰だって、うまくいかない日があります。

たとえ最悪の状況でも、「スーパーサイヤ人になったみたい!」と笑えるような人になれたら、人生どんなときも希望を失わずにいられる気がします。

Gift Circleの理念にある“恩贈り”の精神も、まさにそこにあると思います。
自分が前を向く姿が、誰かの励ましになる。
その笑顔が、また別の誰かに希望を贈る。
ポジティブとは「自分の中で光を生み出すこと」であり、それを“誰かに渡していくこと”でもあるんです。

■ 最後に

ポジティブでいることは、何も“いつも完璧に笑っていること”ではありません。

悲しいときは泣いていい。
落ち込む日もあっていい。
でも、そのあとに「もう一度立ち上がろう」と思えたら、それだけで十分ポジティブなんだと思います。

だからこそ、私もこれからの毎日を、少しでも前向きに、そして丁寧に生きたいと思います。

落ち込む日もあるけれど、その後に「もう一度立ち上がる」ことができれば、私たちはきっと、どんな状況でも健康に、幸せに生きていけると思います。