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健康ジャーナル

2025.05.15
カテゴリー:

肌にも健康にも影響が…!?紫外線のリスクと今日からできる対策を解説

こんにちは。現役内科医の橋本将吉(ハシモトマサヨシ)です。

最近気温が上がり、暑い日が増えてきましたね。そして、紫外線が気になる季節です。

「そろそろ紫外線が気になるな…」と感じている方も多いのではないでしょうか。紫外線は、肌に日焼けを引き起こすだけではなく、私たちの健康にもさまざまな影響を及ぼすことが知られています。

実は近年、紫外線の量が年々少しずつ増えてきていることをご存じでしょうか?
その背景にあるのが、「大気汚染の改善」と言われています。空気がきれいになるのはとても良いことですが、その一方、大気中のちりや汚れが減ったことで、以前よりも紫外線が肌に届きやすくなっていると言われています。

この記事では、紫外線の基礎知識をはじめ、体への影響、そして日常のなかでできる対策までを、わかりやすく解説していきます。

紫外線を正しく知って、毎日の暮らしの中で大切なお肌と健康をしっかり守っていきましょう!

1. そもそも紫外線って何?

紫外線(UV)は、太陽の光に含まれる目には見えない光の一つです。

大きく分けて「UVA」「UVB」「UVC」の3種類があり、このうち私たちの肌に届くのは、主に「UVA・UVB」です。

・UVA(A波):波長が長く、肌の奥まで届くのが特徴です。日常生活のなかでじわじわと肌に影響を与え、シワやたるみの原因となる「光老化」を引き起こすと言われています。

・UVB(B波):波長は短いものの、肌の表面に強く作用し、赤くなる日焼けや炎症、シミの原因になります。

一方、UVC(C波)は非常に強い紫外線ですが、地球を取り巻くオゾン層によって吸収されるため、通常は私たちの肌には届きません。

2. 紫外線のリスク、健康面にも影響する「光老化」とは?

「光老化」とは、紫外線を長年浴び続けることで起こる肌の老化現象のことです。年齢を重ねることによる自然な老化とは異なり、紫外線という外的な刺激が主な原因となります。

例えば以下のような肌の変化が光老化のサインです。

・シミ、そばかすが目立ってきた

・シワやたるみが気になるようになった

・肌が乾燥しやすく、ごわつきを感じる

紫外線の影響を受けた肌は、内部の細胞がダメージを受けてターンオーバー(肌の生まれ変わり)が乱れやすくなります。

その結果、シミやシワといったトラブルが徐々に表れてくるのです。

特に注意したいのは、ダメージが肌の奥で徐々に進行していることに気づきにくい点です。

「まだ平気」と思っていても、気づいたときには影響が表れていることも少なくありません。

だからこそ、早めの紫外線対策がとても大切です。

3. 知っておきたい紫外線による健康リスク

紫外線というと「日焼け」や「シミ」など、肌への影響がまず思い浮かびますが、実はそれだけではありません。

紫外線は、体全体の健康にも様々なリスクを及ぼすことがわかっています。

・皮膚がんのリスク

特に「UVB」は、肌の表面に強く作用し、長期間浴び続けることで皮膚細胞にダメージを与えます。

その結果、がん細胞が発生するリスクが高まる可能性があります。

・目への影響(白内障など)

意外かもしれませんが、目も紫外線の影響を受ける部分です。強い日差しを長時間浴びることで、白内障などの眼疾患のリスクが高まると言われています。

・免疫機能の低下

過度な紫外線は、私たちの免疫システムにも悪影響を及ぼす可能性があります。

体のバリア機能が乱れることで、感染症などへの抵抗力が低下することもあると報告されています。

しかし、全く浴びないのはダメですよ!

紫外線を適度に浴びることで、ビタミンDが生成され、骨の健康や免疫機能の維持をすることができます。

なんでも程々にです!

・紫外線アレルギー(光線過敏症)の方は特に注意

「紫外線アレルギー」と呼ばれる光線過敏症をお持ちの方は、わずかな紫外線でもかゆみや発疹、赤みなどの症状が現れることがあります。症状が強く出る方は、専門医にご相談のうえ、外出時の対策を徹底することが大切です。

4. 紫外線のピークはいつ?季節・時間帯ごとの注意点

紫外線は一年を通して私たちの周りに降り注いでいますが、特に注意が必要なのは春から夏の4月から9月にかけての時期です。

特に、5月から8月が紫外線量のピークになり、日中の午前10時から午後2時の時間帯が最も強い紫外線が降り注ぐ時間帯とされています。

また、曇りの日であっても、紫外線は約6割から8割も肌に届いているため、天気が悪いからと言って油断するのは危険です。紫外線は日差しが強い日だけでなく、普段の生活のなかでしっかりと対策を心がけることが大切です。

5. 年齢別!効果的な紫外線対策のポイント

紫外線対策は、年齢やライフスタイルに合わせて行うことで、より効果的に肌と健康を守ることができます。

それぞれの世代に合ったポイントをご紹介します。

●子ども

子どもの肌は大人に比べて薄く、とても敏感です。そのため、紫外線の影響を強く受けやすく、早い時期からの対策が必要です。

・肌への負担が少ない低刺激の日焼け止めを選びましょう

・帽子や長袖の衣類で紫外線を物理的にカット

・紫外線の強い時間帯(10~14時頃)は外遊びを避ける工夫を

●大人(20代~40代)

美容や健康への意識が高まる世代。紫外線のダメージはすぐには表面化しないことも多いため、日々のケアの積み重ねが重要です。

・肌質にあった日焼け止め(敏感肌・乾燥肌・脂性肌など)選ぶ

・外出時はもちろん、通勤や洗濯などにちょっとした時間にも対策を習慣化

・日焼け止めではなく、UVカットの衣類や眼鏡なども活用

●高齢者

年齢とともに肌のバリア機能は低下し、乾燥しやすくなるため、紫外線対策と保湿のセットがとても大切です。

・外出前には保湿剤・日焼け止めをしっかり塗る

・長時間の外出時にはサングラスや日傘で目や肌を守る

・紫外線は白内障などの目の疾患リスクにも関係があるため、特に注意を!

どの世代も、「その人に合った紫外線対策」が大切です。無理なく取り入れられる方法から、少しずつ生活に取り入れていきましょう!

6. 日焼け止めの正しい使い方と落とし方のコツ

日焼け止めは、「どれを選ぶか」と同じくらい、「どのように使うか」がとても大切です。せっかく使っていても、正しい方法で塗れていなければ、その効果を十分に発揮できないこともあります。ここでは、日焼け止めの正しい使い方と、肌をいたわる落とし方についてご紹介します。

●日焼け止めの正しい使い方

・外出の15〜30分前に塗るのが理想的です。肌になじむには時間がかかるので、外出する前に余裕をもって塗っておきましょう。

・顔だけでなく、首・耳の裏・手の甲などうっかり塗り忘れやすい部分にも忘れずに。

・2〜3時間おきに塗り直すことが大切です。汗をかいたり、タオルで拭いたりすると落ちてしまうので、こまめなケアを心がけましょう。

●肌を守る日焼け止めの落とし方

・使用している日焼け止めが石鹼で落ちるタイプか、クレンジングが必要なタイプかを自洗に確認しましょう。

・落とすときは、ゴシゴシこすらず、優しく洗い流すようにします。肌への摩擦はダメージの原因になります。

・洗顔後はしっかり保湿することで、肌への負担を軽減し、トラブルを防ぐことができます。

日焼け止めをぬったまま寝てしまったり、しっかり落としきれていなかったりすると、肌荒れや乾燥の原因にもなります。

7.根本から整えるには「自分の健康バランス」を知ることから

私たちは、健康を保つために必要な力として、以下のような「5つの力」が大切だと考えています。

1.解毒力

2.免疫力

3.睡眠力

4.疲労回復力

5.若返り力

この5つの力は、日々の生活や年齢の影響によってバランスを崩しやすくなります。

そのため、「今の自分にはどの力が不足しているのか?」を知ることが、ムダのないセルフケアにつながります。

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まとめ

紫外線は、シミやシワといった肌の老化だけでなく、身体の健康にもさまざまな影響を及ぼす存在です。しかし、必要以上に怖がることはありません。正しい知識と日々のちょっとした工夫で、そのリスクをぐっと減らすことができます。

春から夏にかけて日差しが強くなるこれからの季節。今のうちから紫外線対策を習慣にしていくことが、未来の肌や健康を守るための大切な一歩になります。

皆さんと大切なご家族が、これからも毎日を心地よく、健やかに過ごしていけますように。ぜひ、無理なく続けられる紫外線対策を、日常のなかに取り入れてみてくださいね!

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最後までご覧いただき、ありがとうございました!