こんにちは。現役内科医の橋本将吉(ハシモトマサヨシ)です。
最近の調査やニュースでも「ストレスによる身体の不調」で受診される方が増えていることをご存じでしょうか。
特に、頭痛や腹痛、不眠といった症状が続いているにもかかわらず、検査では異常が見つからないケースが少なくありません。
これは決して「気のせい」ではなく、医学的に「心身症」と呼ばれる、ストレスが身体に表れる病態のひとつです。
つまり、頭痛や腹痛といった症状は、心と身体からの大切なサインなのです。
今回は、ストレスについて詳しく解説していきます。
記事のなかにあるストレスチェックリストで「自分の症状が当てはまるかも」と感じた方は、ぜひ最後までご覧ください。
あなたの身体や心の不調は、決して「気のせい」ではありません!
ストレスとは、外からの刺激に身体や心が反応することを指します。
適度なストレスは集中力を高めますが、強く続くと自律神経やホルモンに影響し、さまざまな症状を引き起こします。
代表的なのが、筋肉の緊張や血流の乱れによる頭痛、そして胃腸機能の異常からくる腹痛です。
ストレスがかかると、自律神経の働きが乱れ、胃酸が過剰に分泌されたり腸の動きが不規則になったりします。その結果、胃もたれや腹痛、下痢や便秘といった症状が現れるのです。
特に「過敏性腸症候群」と呼ばれる病気は、まさにストレスが大きな原因となる代表例です。
これらの「ストレス性症状」は放置すると、不眠や食欲不振、さらには全身の不調へと広がることもあります。だからこそ、早めに気づき、生活習慣や環境を見直すことが大切です。
ストレスは「外的要因」だけでなく「その人自身の感じ方や性格傾向」が原因を強めることもあります。
ストレスは心と身体の両面に症状を生じます。
特に「検査では異常がないのに続く頭痛や腹痛」は、典型的なストレス性症状です。
長期的に放置すると、次のようなリスクがあります。
ストレスは誰にでもありますが、頭痛や腹痛などの症状が続くときは「身体が発しているSOS」です。
こうした症状を「気のせい」と片付けてしまうと、頭痛や腹痛が慢性化し、さらに他の症状へと広がってしまうこともあります。
大切なのは、症状の原因をしっかり見直し、改善に向けて小さな一歩を踏み出すことです。
あなたの身体と心に出ている頭痛や腹痛といった症状は、日々頑張っている証でもあります。どうか無理をせず、必要であれば専門家のサポートも活用しながら、自分を大切にしてください。
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参考:厚生労働省
【執筆者】内科医 橋本将吉(ハシモトマサヨシ)
内科医。高齢者向けの訪問診療『東京むさしのクリニック』院長。2011年に「全ての世代が安心して生活できる人生に」という理念の元、株式会社リーフェホールディングス(旧株式会社リーフェ)を設立。将来の医師を育てる医学生向けの個別指導塾『医学生道場』の運営や、自らが『ドクターハッシー(内科医 橋本将吉)』というYouTubeで健康教育を行う。2022年9月に、健康や医学を医師から学ぶ事のできるサービス『ヘルスケアアカデミー』をリリース。ヘルスケアアカデミー事業の一環として企業や学校等でセミナーを開催している。また、2023年11月には現役の医師目線で日々を健康に暮らすためのアイテムを扱うライフスタイルブランド「ハシモトマサヨシ」を立ち上げ、健康に対する知識を発信しながら商品を展開している。「めざましテレビ」「ホンマでっか!TV」など多数のテレビ番組の出演、「世界一受けたい授業」「林修の今、知りたいでしょ!」など、人気番組の医療監修を手掛け、著書に『薬のトリセツ』(自由国民社)『「老いても元気な人」と「どんどん衰えていく人」ではなにが違うのか』(アスコム)などがある。
リーフェホールディングス:https://li-fe.co.jp/
ヘルスケアアカデミー:https://healthcare-academy.co.jp/
ハシモトマサヨシ:https://hashimotomasayoshi.co.jp/