こんにちは、内科医の橋本将吉です。
5月7日(水)、フジテレビ「めざましテレビ」に出演が決まり、「五月病」についてインタビューを受ける事になりましたのでご報告いたします。これまでの経験上、インタビューでは時間の都合でお話しきれないこともあり、またテレビは時間帯によって見れない方もいるかと思いますので、こちらで丁寧に詳しく解説したいと思います。
五月病は、油断していると回復に時間がかかってしまいます。しっかり知識を付けて、予防して頂ければと思います。
五月病とは、正式な医学用語や診断名ではありませんが、日本では昔から広く使われている言葉です。医学的には、適応障害や軽症のうつ状態、あるいは気象病(天候や気圧の変化が体調や気分に影響する状態)の一種と捉えられることがあります。
背景にあるのは、4月の新年度からの急激な生活変化です。入学、就職、転勤などで新しい人間関係や環境に適応しようと頑張ることで、知らず知らずのうちに心身にストレスが蓄積します。ゴールデンウィークという長期休暇で一度気が緩むと、それまで抱えていた疲労やストレスが一気に表面化し、心と体のバランスが崩れやすくなるのです。
具体的な症状としては以下のようなものが挙げられます:
特に今年(2025年)のような飛び石連休は、何度も休みと仕事・学校の切り替えを繰り返すため、体内リズムや心理的負担が増大し、例年以上に症状が強く現れる可能性があります。
また、医学的な視点で重要なのは、こうした症状が一時的な疲労回復で自然と改善するかどうかです。2週間以上、強い抑うつ感や無気力感が続く場合は、うつ病など別の疾患が隠れている可能性もあるため、医療機関の受診が必要です。
五月病は決して「怠け」や「甘え」ではなく、脳や自律神経の乱れによって起きる、れっきとした心身の不調です。しっかりとした理解と予防策が重要です。
五月病の原因は、主に3つの要素が絡み合っています。
さらに脳内では、気分や意欲をコントロールするセロトニンやドーパミンといった神経伝達物質が減少しやすく、結果として抑うつ状態や無気力感を引き起こすことがあります。
重要なのは、こうした原因は「心の弱さ」ではなく、身体の調整機能の問題であるということです。だからこそ、「頑張れ」で解決せず、生活リズムの見直しや休息、必要に応じて医療のサポートが大切になります。
■ 五月病対策のポイント
五月病の予防と改善には、「生活リズムを整える」「心と体の回復を助ける行動をとる」ことが基本です。具体的には以下のような対策が有効です。
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五月病は決して珍しいことではありません。
「自分だけだ」と思い込まず、まずは生活を見直し、リズムを整えることが第一歩です。
もし2週間以上、強い気分の落ち込みや不眠が続く場合は、専門の医療機関に相談してください。
今回のめざましテレビ出演をきっかけに、皆さんが少しでも自分の心と体を大切にできるようになれば嬉しいです。
引き続き、ハシモトマサヨシ公式サイトでも健康情報を発信していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
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