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健康ジャーナル

2025.05.08
カテゴリー:ニュース

カルディの生ハム切り落としからサルモネラ菌が検出【症状・原因・予防法を医師が徹底解説】

カルディの「生ハム切り落とし」からサルモネラ属菌が検出

2025年5月、カルディの「生ハム切り落とし」からサルモネラ属菌が検出され、自主回収が発表されました。このニュースをきっかけに、「サルモネラって何?」「どんな症状が出るの?」と気になった方も多いのではないでしょうか。

今回は、内科医の視点から「サルモネラ感染症」について詳しく解説します。食品のリスク管理や家庭でできる予防法もお伝えしますので、ぜひ最後までお読みください。


【そもそも】サルモネラ菌とは?

サルモネラ菌は、食中毒の原因菌の一つで、自然界や動物の腸内に広く存在しています。
人への感染経路の多くは「食べ物を介して口から入る経口感染」です。

代表的な汚染源:
✅ 鶏卵(特に生卵)
✅ 鶏肉、豚肉、牛肉
✅ 生ハムなどの加工肉
✅ 乳製品
✅ ペット(爬虫類や小鳥など)

食品以外にも、汚染された調理器具や手指を介して感染することがあります。


【症状】サルモネラ感染症の特徴

サルモネラ菌に感染すると、通常感染後6~72時間で発症します。
主な症状は以下の通り:

下痢(1日に数回~10回以上)
腹痛(差し込むような痛み)
発熱(38~39℃前後)
吐き気・嘔吐
頭痛・倦怠感

一般的には数日で自然軽快しますが、
🔸高齢者
🔸乳幼児
🔸免疫力が低下している方
は、重症化して脱水症や菌血症(血液に菌が入る状態)を起こすリスクがあります。

**「水分が摂れない」「意識がもうろうとする」「尿が出ない」**などの症状があれば、速やかに医療機関を受診し、点滴などの治療が必要です。


【なぜ生ハムで?】加熱食品との違い

今回問題となった**生ハムは“非加熱食肉製品”**です。
つまり、加熱殺菌工程を経ない食品であるため、製造工程や原料由来の菌が残ってしまうリスクがあります。

**「賞味期限内だから大丈夫」ではなく、「加熱していない食品にはリスクが残る」**という意識が必要です。

さらに、生ハムは冷蔵保存であっても、温度管理が不十分だと菌が増殖する可能性があります。


【家庭でできる予防法】

冷蔵庫内の温度を4℃以下にキープ
生肉・生ハムなどは専用のまな板・包丁で調理
生ハムなどの非加熱製品は開封後できるだけ早く食べ切る
手洗い(調理前後・トイレ後・ペットに触れた後)を徹底
食材の賞味期限・保存方法を守る

特に調理器具の交差汚染防止(生肉を切ったまな板で他の食材を切らない等)が大切です。


【医師からのメッセージ】

「自分は健康だから大丈夫」と思いがちですが、
サルモネラ感染は“自分”から“家族や周囲”へ広げるリスクもあります。

特に小さなお子さんや高齢の親御さんがいる家庭では、
**「自分の行動が誰かの健康を守る」**意識が大切です。

今回のような自主回収の情報に素早く対応し、
✅ 商品の確認
✅ 食べない、使わない
✅ 体調に異変があれば早めの受診
を心がけてください。


【まとめ】

サルモネラ感染症は、正しい知識と予防行動で防げる食中毒です。
「普段食べているものが安心安全である」ためには、食品メーカーの衛生管理+家庭での意識がどちらも必要です。

ニュースで見た一件も、他人事ではありません。
「食べ物を口にする全ての人」に関わる大切な問題として、ぜひ知識を共有していきましょう。

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