
こんにちは。現役内科医の橋本将吉(ハシモトマサヨシ)です。
太平洋側を中心に乾燥注意報が続き、寒さと乾燥が厳しい日が続いています。
こうした中、ニュースでも取り上げられているのがインフルエンザの再感染です。
「一度インフルエンザにかかったのに、また感染した」
「治ったと思ったら、再び発熱した」
こうしたケースが、今年は特に目立っています。
インフルエンザは一度かかれば終わりの病気ではなく、再感染することがある感染症です。その背景には、流行の長期化や人の移動に加えて「乾燥」という見逃せない要因が関係しています。
今回は、インフルエンザの再感染と乾燥との関係について解説していきます。
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インフルエンザには、A型・B型といった複数の型があり、さらにA型の中にも細かな違いがあります。
そのため、
・A型に感染後、別のA型に再感染する
・A型のあとにB型に感染する
といったことは、医学的にも珍しくありません。
また、今シーズンは流行の開始が早かったため、流行初期に感染した方の免疫が時間とともに弱まり、再感染が起こりやすくなっていると考えられます。
つまり「一度かかったから安心」とは言い切れない状況です。
インフルエンザの感染拡大には、空気の乾燥が大きく影響します。
乾燥した環境では、インフルエンザウイルスが空気中で長く生存しやすく、感染の機会が増えます。
しかし、それ以上に重要なのが、私たち自身の身体の防御力が乾燥によって低下するという点です。
特に影響を受けやすいのが、喉や鼻の粘膜です。
喉や鼻の粘膜には「線毛」と呼ばれる細かい毛のような構造があり、その表面を粘液が覆っています。
この仕組みは、ウイルスや異物を身体の外へ運び出す重要な防御機能(粘膜免疫)です。
ところが乾燥が続くと、
・粘液が十分に分泌されなくなる
・線毛の動きが鈍くなり、傷つきやすくなる
といった変化が起こります。
その結果、本来であれば排出されるはずのインフルエンザウイルスが体内にとどまりやすくなり、感染や再感染が成立しやすくなるのです。
インフルエンザの再感染では、初回の感染時と同様に、
・38℃以上の発熱や強いだるさ
・頭痛や関節痛
・咳や喉の痛み
といった典型的な症状が再び現れることがあります。
再感染であっても、症状の出方は決して軽いとは限らず、しっかりとした注意が必要です。
一方で「前回より症状が軽いから大丈夫だろう」と自己判断してしまい、症状が出ているにもかかわらず受診が遅れるケースも少なくありません。
しかし、症状が軽く見えてもインフルエンザによる症状である可能性は十分に考えられます。
発熱や咳などの症状が数日続く場合、症状が徐々に悪化している場合、または周囲にインフルエンザの感染者がいる場合には、再感染を疑い、早めに医療機関へ相談することをおすすめします。

今シーズンのインフルエンザは、再感染という形で長く注意が必要な状況が続いています。その背景には、乾燥による粘膜免疫の低下や、ウイルスを体外へ排出する機能の低下があり、これらがインフルエンザの症状を引き起こしやすくしていると考えられます。
再感染対策として特に意識したいポイントは、インフルエンザの症状を悪化させない、また新たな症状の出現を防ぐという視点を持つことです。
・室内を適切に加湿し、喉や鼻の粘膜の乾燥を防ぐ
・こまめに水分をとり、粘膜をうるおすことで症状の予防につなげる
・うがいによって喉の粘膜を保湿し、症状が出にくい環境を整える
・十分な睡眠と休養をとり、免疫の働きを保つことで症状の出現を抑える
インフルエンザは「一度かかっても油断できない感染症」です。
乾燥から身体を守ることが、インフルエンザの症状を防ぎ、感染や再感染を防止するための、最も基本で医学的にも重要な対策となります。
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参考:TBSテレビ
【執筆者】内科医 橋本将吉(ハシモトマサヨシ)
内科医。高齢者向けの訪問診療『東京むさしのクリニック』院長。2011年に「全ての世代が安心して生活できる人生に」という理念の元、株式会社リーフェホールディングス(旧株式会社リーフェ)を設立。将来の医師を育てる医学生向けの個別指導塾『医学生道場』の運営や、自らが『ドクターハッシー(内科医 橋本将吉)』というYouTubeで健康教育を行う。2022年9月に、健康や医学を医師から学ぶ事のできるサービス『ヘルスケアアカデミー』をリリース。ヘルスケアアカデミー事業の一環として企業や学校等でセミナーを開催している。また、2023年11月には現役の医師目線で日々を健康に暮らすためのアイテムを扱うライフスタイルブランド「ハシモトマサヨシ」を立ち上げ、健康に対する知識を発信しながら商品を展開している。「めざましテレビ」「ホンマでっか!TV」など多数のテレビ番組の出演、「世界一受けたい授業」「林修の今、知りたいでしょ!」など、人気番組の医療監修を手掛け、著書に『薬のトリセツ』(自由国民社)『「老いても元気な人」と「どんどん衰えていく人」ではなにが違うのか』(アスコム)などがある。
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