6月10日、関東もいよいよ梅雨入り!
じめじめとした湿気や気温の変化が続くこの時期、梅雨バテや体調不良に悩む人が増えます。頭痛・だるさ・不眠などの症状は「気象病」と呼ばれる体調不良かもしれません!
気圧や湿度の変動が自律神経や血流、内臓機能に影響を及ぼします。
今回は、梅雨バテや気象病の原因と、年齢別の注意点などをご紹介します。
ぜひ参考にして、梅雨の時期を乗り越えましょう!
「気象病」とは、天気や気圧、湿度などの変化によって体調不良が起こる現象のことをいいます。
特に梅雨入りの時期は、次のような要因が重なり症状が出やすくなります。
●気圧の変動
梅雨前線の影響で低気圧と高気圧が頻繁に入れ替わります。気圧が下がると自律神経が乱れ、交感神経と副交感神経の切り替えがうまくいかなくなり、だるさや頭痛などの体調不良を引き起こします。
●高湿度
湿度が高いことで体温調節が乱れ、倦怠感、むくみ、頭痛、だるさなどの体調不良が現れやすくなります。
●日照不足
曇りや雨の日が続くことで日光を浴びる時間が減り、体内時計を整えるセロトニンというホルモンの分泌が低下します。
これが落ち込みや眠気、集中力の低下など体調不良につながります。
気象病は医学的にも研究が進んでおり、特に内耳の気圧センサーが敏感な人ほど症状が出やすいことがわかっています。
梅雨入り後の体調不良は、よく知られている「頭痛」や「だるさ」だけではありません。
実は体のあちこちにさまざまな不調が現れやすくなります。いわゆる「梅雨バテ」も、こうした複合的な影響から生じているのです。
●血液の粘度上昇
湿度が高く汗が蒸発しにくいため、体内の水分バランスが崩れ、血液がドロドロになりやすくなります。
結果として、脳梗塞や心筋梗塞のリスクがわずかに高まるとされています。
特に高齢者や持病を持つ方は注意が必要です。
梅雨バテによる全身のだるさや疲労感の背景にも、こうした血液循環の変化が関わってきます。
●内耳の過敏
内耳は気圧の変化を感じ取るセンサーの役割を持っています。
梅雨入り時期の気圧の変動は、内耳を刺激し「めまい」「耳鳴り」「頭痛」「乗り物酔い」のような体調不良を引き起こします。
●内因性炎症の悪化
気圧や湿度の変化によって、体内の炎症物質(サイトカイン)が増えやすくなります。
これにより、関節痛、古傷の痛み、神経痛の悪化などが生じやすくなり、リウマチや慢性疼痛を持つ方は、症状が強く出やすくなります。
●皮膚のバリア機能低下
汗と皮脂のバランスが乱れやすくなるため「あせも」「ニキビ」「アトピーの悪化」「皮膚真菌症(カビによる感染)」が増えます。
特に皮膚が敏感な方は、この時期肌トラブルという形での体調不良にも注意が必要です。
梅雨入りすると高湿度の状態が続き、住宅内ではカビが繁殖しやすくなります。これが原因で起こるのが「夏型過敏性肺炎」という病気です。梅雨時期の体調不良や梅雨バテの影に、この病気が隠れている場合もあります。
●主な症状
・咳が続く
・微熱が出る
・息苦しさを感じる
・胸のレントゲンで異常が見つかる
重症化すると肺機能が低下し、慢性的な呼吸困難につながることもあります。
気象病による不調と重なって見逃されやすいため注意が必要です。
「原因となるカビ」
原因は、主に家の中に繁殖するトリコスポロン属などのカビです。
木造住宅、築年数が古い家、エアコン内部の汚れなどはリスクを高めます。
「今すぐできる対策!」
・定期的な換気
・エアコン内部を掃除
・除湿機の活用で室内湿度を適正に保つ
・カビ取り、掃除機の徹底
「ただの風邪かな?」と放置せず、長引く咳や微熱などの体調不良を感じたら、早めに医療機関を受診しましょう。
梅雨バテや気象病による不調と重なることで、症状に気づきにくくなる場合もあります。
梅雨入りのこの時期は、誰でも体調不良を感じやすくなりますが、年齢や体質によって注意点が少しずつ異なります。
対象 | 注意ポイント |
高齢者 | 梅雨バテでも脱水に気づきにくくなるため、こまめな水分補給を心がけましょう。気圧変動による気象病の影響で、血圧変動・めまい・転倒のリスクも高まります。 |
乳幼児・子ども | 高湿度により体調不良になりやすく、あせもや皮膚トラブルが増えます。寝冷えを防ぐため、エアコンは弱めの設定にしましょう。 |
妊婦さん | 梅雨バテの影響でむくみや血栓リスクが高まります。適度な運動、足の挙上、十分な休息を心がけましょう。 |
心疾患・高血圧の方 | 気圧や湿度の変化で血圧が不安定になりがちです。急激な温度差を避け、室温管理をしっかり行いましょう。 |
精神的ストレスが強い方 | 日照不足によりセロトニン分泌が減少し、気分の落ち込みや不眠といった気象病の症状が現れやすくなります。朝の光をしっかり浴びる習慣を意識しましょう。 |
オフィスワーカー | 長時間の座りっぱなしは血流低下や体調不良の原因に。1時間ごとに軽くストレッチをし、水分補給を。冷房の冷えすぎにも注意しましょう。 |
梅雨入りによる体調の変化は、知らず知らずのうちに悪化することもあります。少しの工夫で梅雨バテや気象病を予防することができます!
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この5つの力は、日々の生活や年齢の影響によってバランスを崩しやすくなります。
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そんな方は、まずは“自分を知る”ことからはじめてみてください。
梅雨は私たちの体に思った以上に負担をかけます。
気象病や梅雨バテは決して気のせいではなく、医学的にも様々な体調不良が起こることがわかっています。
早めの対策として次のことを実践してみましょう!
・朝の光を浴びる
・湿度の管理
・こまめな水分補給
・軽い運動やストレッチ
・栄養バランスの良い食事
小さな習慣が予防につながります。無理せず、つらい時は医療機関に相談することも大切です。元気に梅雨入りの季節を乗り切りましょう!
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