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2026.01.05
カテゴリー:

冬に増える食中毒「ノロウイルス」に要注意!

こんにちは。現役内科医の橋本将吉(ハシモトマサヨシ)です。
冬になると毎年注意が必要なのが、ノロウイルスによる感染症、特にノロウイルス感染による食中毒です。

先日、和歌山県で飲食店が調理した弁当を食べた方々に下痢や嘔吐といった症状が相次いで確認され、便からノロウイルスが検出されたというニュースが報告されました。
高校生から高齢者まで幅広い年代に症状が出たことからも、ノロウイルス感染は誰にでも起こり得る身近な感染症であることがわかります。

今回は、冬に増えるノロウイルスの原因・感染経路・症状・潜伏期間、そして日常でできる対策について解説します。

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ノロウイルスとは?なぜ集団発生しやすいのか?

ノロウイルスは、主に下痢や嘔吐といった症状を引き起こす胃腸炎の原因となるウイルスで、特に冬に流行しやすい感染症です。
最大の特徴は、ごく少量のノロウイルスでも簡単に感染が成立してしまう点にあります。

そのため、ひとつの食品や場所をきっかけに、ノロウイルス感染が一気に広がる集団感染が起こりやすくなります。例えば、

・弁当や仕出し料理など、同じ食品を多くの人が食べる場面
・施設や学校での集団給食
・家庭内での看病やトイレの共有

といった状況では、ノロウイルスが原因となって複数人に感染し、同じような症状が次々と現れることがあります。

特に弁当や仕出し料理の場合、同じ期間に調理された食品を食べた複数の人に、下痢や嘔吐といった症状が同時期に出ることがあります。
このようなケースでは、ノロウイルス感染が原因の食中毒が強く疑われます。

また、ノロウイルスは、感染者に症状が出ていない段階でも体外に排出されることがあり、調理や配膳の際に手指を介して食品が汚染されることもあります。こうした「気づかないうちの感染」が重なることも、ノロウイルスの集団感染が起こりやすい大きな原因です。

このように、ノロウイルスは感染力が非常に強く、環境や食事を介して広がりやすいため、集団感染を防ぐには正しい知識と日常の対策が欠かせません。

ノロウイルスの潜伏期間と主な症状とは?

ノロウイルス感染では、潜伏期間はおよそ24〜48時間とされています。
感染してから比較的短い時間で症状が現れるのが特徴です。

代表的な症状は、

・突然の下痢
・激しい嘔吐
・吐き気
・腹痛
・軽い発熱

などです。
多くの場合、ノロウイルスによる症状は1〜3日ほどで改善しますが、感染による嘔吐や下痢が強いため、脱水症状には注意が必要です。
特に高齢者や基礎疾患のある方では、重症化することもあります。

ノロウイルス感染の注意すべき感染経路とは?

ノロウイルス感染の原因として重要なのが、感染経路です。
ノロウイルスは次のような経路で感染します。

・感染者の便や嘔吐物に触れた手から口へ
・十分に加熱されていない食品
・汚染されたドアノブや手すりなどの環境表面
・嘔吐時に飛び散ったウイルスを吸い込む

特に弁当や仕出し料理では、調理者が症状のない状態でもノロウイルスを保有している場合、手指を介して食品が汚染され、そこから感染が広がることがあります。
これが、ノロウイルス集団感染の大きな原因です。

私たちが日常でできるノロウイルス感染対策とは?

ノロウイルス感染症は怖い一方で、感染の原因を正しく知り、適切な対策を行うことで、感染リスクを下げることが可能です。
ノロウイルスの原因や広がり方を理解したうえで行動することが、予防の第一歩になります。

そこで、ノロウイルス感染の原因を踏まえながら、日常で意識したい対策をまとめました。

・調理前、食事前、トイレ後の手洗いを徹底する
・食品は中心まで十分に加熱する
・下痢や嘔吐などの症状があるときは調理を控える
・嘔吐物や便の処理は手袋・マスクを使用する
ノロウイルスには通常のアルコール消毒が効きづらいのが特徴なので、アルコール消毒だけに頼らず、石けんと流水を基本にする

最後に|ノロウイルスのニュースを「自分ごと」に

ノロウイルスによる感染症や食中毒は、特別な場所だけで起こるものではなく、誰の身近でも起こり得るものです。
今回のような集団発生のニュースは「自分には関係ない」と考えるのではなく、ノロウイルス感染の原因や症状を知り、行動を見直すきっかけとして捉えることが大切です。

正しい知識と基本的な対策を心がけることで、ノロウイルス感染のリスクは確実に下げることができます。
この冬も、体調管理と衛生対策を意識し、安心して過ごしていきましょう。

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参考:読売新聞オンライン

【執筆者】内科医 橋本将吉(ハシモトマサヨシ)
内科医。高齢者向けの訪問診療『東京むさしのクリニック』院長。2011年に「全ての世代が安心して生活できる人生に」という理念の元、株式会社リーフェホールディングス(旧株式会社リーフェ)を設立。将来の医師を育てる医学生向けの個別指導塾『医学生道場』の運営や、自らが『ドクターハッシー(内科医 橋本将吉)』というYouTubeで健康教育を行う。2022年9月に、健康や医学を医師から学ぶ事のできるサービス『ヘルスケアアカデミー』をリリース。ヘルスケアアカデミー事業の一環として企業や学校等でセミナーを開催している。また、2023年11月には現役の医師目線で日々を健康に暮らすためのアイテムを扱うライフスタイルブランド「ハシモトマサヨシ」を立ち上げ、健康に対する知識を発信しながら商品を展開している。「めざましテレビ」「ホンマでっか!TV」など多数のテレビ番組の出演、「世界一受けたい授業」「林修の今、知りたいでしょ!」など、人気番組の医療監修を手掛け、著書に『薬のトリセツ』(自由国民社)『「老いても元気な人」と「どんどん衰えていく人」ではなにが違うのか』(アスコム)などがある。
リーフェホールディングス:https://li-fe.co.jp/
ヘルスケアアカデミー:https://healthcare-academy.co.jp/
ハシモトマサヨシ:https://hashimotomasayoshi.co.jp/