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健康ジャーナル

2025.08.13
カテゴリー:

その不調、更年期障害かも!?

こんにちは。現役内科医の橋本将吉(ハシモトマサヨシ)です。

最近、こんな身体の変化に気づいた方はいませんか?

  • 急に汗が出るようになった
  • 気分の浮き沈みが激しい
  • 疲れがとれにくくなった
  • イライラすることが増えた

これらは更年期障害の初期症状としてよく見られるサインです。

「年齢のせいかな?」「気のせいかも?」と見過ごされがちですが、不調にはちゃんと原因があります。主な原因は、女性ホルモン(エストロゲン)の急激な減少とホルモンバランスの乱れ。それに加えて、仕事・家庭・育児・介護などのストレスも原因となります。

しかし、安心してください。治療法はたくさんあります。ホルモン補充療法(HRT)、漢方、生活習慣の見直し、カウンセリングなど、一人ひとりに合った治療が可能です!

大切なのは、初期症状に気づいたときに放置せず、原因を理解し、早めに治療につなげること。

今回は、更年期障害の原因・初期症状・治療法について解説していますので、ぜひ最後までご覧ください!

1. 更年期障害とは?ホルモンバランスの変化による心身の不調

更年期障害とは、主に40代半ばから50代にかけて起こる、女性ホルモン(エストロゲン)の急激な低下によって引き起こされる心身の不調のことです。

これは病気ではなく、閉経にともなう自然な変化であり、誰にでも起こり得る現象です。

原因の中心は卵巣機能の低下によるホルモンバランスの乱れにあり、そこに仕事・家庭・育児・介護など人生の環境変化が重なることで、身体面だけでなく精神面にも大きな影響を与えます。

初期症状には、ホットフラッシュ(ほてり・のぼせ)、大量の発汗、動悸、不眠、倦怠感、イライラ、気分の落ち込み、めまい、集中力の低下などがあり、症状は人によって異なります。

治療には、ホルモン補充療法(HRT)や漢方薬、大豆イソフラボンなどのサプリメント、カウンセリング、ストレスケア、生活習慣の見直し(バランスのよい食事・適度な運動・睡眠改善)などがあり、症状の程度や体質に合わせた対処が重要です!

2. 更年期障害の初期症状とは?

更年期障害は、症状の出方が人によって大きく異なります。
特に初期症状は「日常によくある不調」と似ているため、気づかれにくいことも。

更年期障害の代表的な初期症状とは?

  • ほてり・のぼせ(ホットフラッシュ)
  • 急な発汗や動悸
  • 不眠・寝つきの悪さ
  • イライラ・不安感・抑うつ
  • 頭痛・めまい・肩こり
  • 疲労感や無気力感
  • 月経の不規則化

「体調がすぐれないのに、検査では異常がない」
そんなときこそ、更年期障害の可能性があります。
こうした症状が続くと、生活の質(QOL)に大きく影響することもあるため、早めの対応が大切です。

3. 更年期障害と向き合うには?治療とセルフケア

更年期障害の治療は「我慢」ではなく正しく知って、無理なく付き合うことが大切です。

更年期障害の主な治療方法

  • ホルモン補充療法(HRT)
    エストロゲンを補うことで症状を改善します。専門医と相談しながら進めるのが基本です。
  • 漢方薬や自律神経調整薬
    体質や症状に合わせて処方され、心身のバランスを整えるサポートに。
  • 心理療法・カウンセリング
    気持ちの揺れを受け止め、心を整えるための支援も重要です。
  • 生活習慣の見直し(セルフケア)
    栄養バランスの取れた食事、質のよい睡眠、適度な運動が更年期の体を支えます。
    とくにウォーキングやストレッチなどは自律神経を整える効果も期待できます。

不調を感じたときは、あなたに合った“治療”という選択肢があります。まずは専門機関に相談することから始めてみませんか?

4. 「私だけじゃない」からこそ、相談していい

更年期障害は、誰にでも起こり得る自然な変化です。原因の多くは、40代〜50代にかけて急激に低下する女性ホルモン(エストロゲン)によるホルモンバランスの乱れにあり、これに仕事や家庭環境の変化が重なることで、心と体に様々な影響が出ます。

初期症状としては、ほてり・のぼせ・発汗・動悸・不眠・イライラ・不安感・めまい・集中力の低下などが現れることがあります。こうした不調には必ず原因があり、改善のための方法も複数あります。

つらいとき「気のせいかも」と抱え込まず、初期症状に気づいたら一人で悩まずに専門家へ相談してください。

今の不調は決してあなたのせいではなく、原因に目を向け、適切な治療や生活習慣の改善によって少しずつ軽くなっていきます。改善には、ホルモン補充療法や漢方、栄養の見直し、適度な運動、睡眠の質の向上など、あなたに合った方法があります。

今のつらさは「わがまま」ではありません。体と心の初期症状を見逃さず、原因を知り、改善に向けて自分のペースで向き合っていきましょう。

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参考:一般社団法人日本女性医学学会

【執筆者】内科医 橋本将吉(ハシモトマサヨシ)
内科医。高齢者向けの訪問診療『東京むさしのクリニック』院長。2011年に「全ての世代が安心して生活できる人生に」という理念の元、株式会社リーフェホールディングス(旧株式会社リーフェ)を設立。将来の医師を育てる医学生向けの個別指導塾『医学生道場』の運営や、自らが『ドクターハッシー(内科医 橋本将吉)』というYouTubeで健康教育を行う。2022年9月に、健康や医学を医師から学ぶ事のできるサービス『ヘルスケアアカデミー』をリリース。ヘルスケアアカデミー事業の一環として企業や学校等でセミナーを開催している。また、2023年11月には現役の医師目線で日々を健康に暮らすためのアイテムを扱うライフスタイルブランド「ハシモトマサヨシ」を立ち上げ、健康に対する知識を発信しながら商品を展開している。「めざましテレビ」「ホンマでっか!TV」など多数のテレビ番組の出演、「世界一受けたい授業」「林修の今、知りたいでしょ!」など、人気番組の医療監修を手掛け、著書に『薬のトリセツ』(自由国民社)『「老いても元気な人」と「どんどん衰えていく人」ではなにが違うのか』(アスコム)などがある。
リーフェホールディングス:https://li-fe.co.jp/
ヘルスケアアカデミー:https://healthcare-academy.co.jp/
ハシモトマサヨシ:https://hashimotomasayoshi.co.jp/