こんにちは。現役内科医の橋本将吉(ハシモトマサヨシ)です。
最近、温泉や入浴施設でのレジオネラ菌感染症がニュースで取り上げられています。
「自分や家族も温泉に行くけど大丈夫?」「どんな症状が出るの?」と不安を感じている方も多いでしょう。
実際に、レジオネラ菌は給湯設備や加湿器などの水回りに潜んでおり、原因を知らないまま感染する可能性があります。
今回は、レジオネラ菌の特徴や原因、注意すべき症状、さらに予防方法までをわかりやすく解説します。
ぜひ最後までご覧ください!
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レジオネラ菌は自然界の水や土壌に存在する細菌で、温泉・入浴施設・給湯器・加湿器・冷却塔などの水回りで増殖しやすいのが特徴です。
特に、高温多湿で水が滞留する環境は、菌が繁殖する大きな原因となります。
このレジオネラ菌を吸い込むことで肺に入り、咳や発熱、呼吸困難といった症状を起こす原因となります。
人から人へ直接うつることはほとんどありませんが、施設などで集団感染が発生することがあります。
その原因は、衛生管理が不十分な設備に菌が増えてしまうことです。
つまり、レジオネラ菌感染症のリスクは「水環境」「衛生状態」「免疫力の低下」という3つの原因が重なることで高まります。だからこそ、早めに対策を取ることが大切です。
感染すると「レジオネラ症」と呼ばれる感染症を引き起こします。これはレジオネラ菌による代表的な疾患で、大きく2つのタイプに分けられます。
・高熱(39℃以上)、激しい咳、呼吸困難、全身のだるさといった症状が特徴です。
・頭痛や意識障害を伴うこともあり、原因がレジオネラ菌である場合は特に重症化しやすいタイプとされています。
・発熱や筋肉痛、倦怠感など比較的軽い症状が出ます。
・数日で自然に治ることもありますが、風邪やインフルエンザとの区別は難しく、原因を見極めるには医療機関での診断が欠かせません。
特に高齢者や基礎疾患(糖尿病・心疾患・免疫力低下など)がある方は、レジオネラ菌が引き起こす肺炎型に移行しやすく、命に関わることもある感染症です。だからこそ、症状を見逃さず、早めに医療機関へ相談することが重要です。
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レジオネラ菌は、水滴(エアロゾル)を吸い込むことで感染します。
特に温泉やジャグジー、家庭の給湯設備、加湿器といった環境が原因となりやすく、そこから肺へ入り込むことで症状が出ることがあります。
ただし、飲んだり触れたりするだけでは感染することはありません。
次に大人と子ども症状の違いについて解説します。
・レジオネラ菌による感染では、重症化しやすく肺炎を発症するリスクが高いとされています。
・高熱や呼吸困難などの強い症状を引き起こす場合もあり、早期発見と治療が重要です。
・レジオネラ菌に感染するケースはまれで、多くは軽い症状で済みます。
・ただし、免疫力が弱い場合は、腹痛や倦怠感など他の症状を伴うことがあり、注意が必要です。
レジオネラ菌は、身近な環境で増える可能性がある感染症の原因菌です。
大人と子どもで症状には違いはありますが、特に高齢者や持病を持つ方は重症化のリスクが高くなります。
「ただの風邪」と思って放置せず、症状が続いたときには必ず医療機関へ相談してください。
そして、日常生活の中でできる小さな予防を重ねていくことが、あなたや大切な家族を守る第一歩です。
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参考:厚生労働省
【執筆者】内科医 橋本将吉(ハシモトマサヨシ)
内科医。高齢者向けの訪問診療『東京むさしのクリニック』院長。2011年に「全ての世代が安心して生活できる人生に」という理念の元、株式会社リーフェホールディングス(旧株式会社リーフェ)を設立。将来の医師を育てる医学生向けの個別指導塾『医学生道場』の運営や、自らが『ドクターハッシー(内科医 橋本将吉)』というYouTubeで健康教育を行う。2022年9月に、健康や医学を医師から学ぶ事のできるサービス『ヘルスケアアカデミー』をリリース。ヘルスケアアカデミー事業の一環として企業や学校等でセミナーを開催している。また、2023年11月には現役の医師目線で日々を健康に暮らすためのアイテムを扱うライフスタイルブランド「ハシモトマサヨシ」を立ち上げ、健康に対する知識を発信しながら商品を展開している。「めざましテレビ」「ホンマでっか!TV」など多数のテレビ番組の出演、「世界一受けたい授業」「林修の今、知りたいでしょ!」など、人気番組の医療監修を手掛け、著書に『薬のトリセツ』(自由国民社)『「老いても元気な人」と「どんどん衰えていく人」ではなにが違うのか』(アスコム)などがある。
リーフェホールディングス:https://li-fe.co.jp/
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ハシモトマサヨシ:https://hashimotomasayoshi.co.jp/