
こんにちは、現役内科医の橋本将吉(ハシモトマサヨシ)です。
2月に入り、春の足音が聞こえ始めたかと思えば、また厳しい寒さが戻ってきましたね。
この冷え込みとともに、インフルエンザのB型による感染が再急増していることをご存じでしょうか?
実は今、年明けから流行の主役が「A型」から「B型」へと入れ替わっています。
「12月にA型に感染したから、もう今年は大丈夫」と思われている方も多いのですが、インフルエンザのA型とB型はウイルスの構造が異なるため、感染の波が別々にやってきます。つまり、短期間で二度目の感染をしてしまう「再感染」のリスクが実際にあるのです。
また、B型はA型とは異なる特有の症状が現れることも多く「ただの風邪かな?」と見過ごしているうちに周囲へ感染を広げてしまうケースも少なくありません。
今回は、現役医師の視点から、今流行しているB型の症状の特徴と、感染拡大を防ぐために知っておくべき医学的なポイントを詳しくお伝えします。
つらい症状に苦しむ前に、正しい知識で感染から身を守るためのヒントをぜひ最後までご覧ください。
例年、インフルエンザはA型から始まり、シーズン後半にB型の感染が広がるパターンが多いです。
2026年の今シーズンは、年明けからB型の報告数が急激に伸びており、いわゆる「流行の第2波」が鮮明になっています。
B型のインフルエンザウイルスは、A型ほど頻繁な変異(かたちを変えること)はしませんが、人の間だけで循環し、一度感染が始まると地域や学校などでしぶとく広がり続ける性質があります。そのため、周囲でB型の感染者が出た場合は、これまで以上の警戒と感染予防対策が必要です。
診察室で多くの患者様を診ていると、今回のB型は「高熱が出にくい」というイメージを覆すほど、強い症状を訴える方が増えている印象です。
→ B型の大きな特徴は、吐き気、腹痛、下痢といった消化器系の症状が目立つことです。「胃腸炎かな?」と思っていたら、実はインフルエンザの感染によるものだった、というケースも少なくありません。
→ 一度熱が下がったのに、翌日に再び高熱が出る「二峰性発熱」も、B型でよく見られる症状です。熱が下がったからとすぐに活動を再開すると、症状が長引いたり、周囲へ感染を広げる原因となったりします。
→ A型に比べ、B型は喉の痛みや全身のだるさといった症状が、ダラダラと長く続く傾向があります。インフルエンザ特有の全身の倦怠感が抜けない場合は、無理な活動は禁物です。

インフルエンザの感染力は、発症の前後で最も高まります。大切なご家族や周囲を守るために、以下の点に留意してください。
インフルエンザ、特にB型が再燃している今の状況は、身体にとって大きな負担です。
「この程度の症状なら……」と無理をしてしまう真面目な方こそ、どうかご自身の身体を優しく労わってあげてください。
もし感染してしまったら、それは「一度立ち止まって、身体をメンテナンスしなさい」という身体からのSOSです。
十分な水分補給と質の高い睡眠こそが、インフルエンザの辛い症状からあなたを救う、最高の処方箋となります。
正しい知識を持ち、適切な対策を行えば、この流行の波も必ず乗り越えられます。 あなたが明日も、そしてその先も、健やかな笑顔で過ごせることを願っています。
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参考:ytv
【執筆者】内科医 橋本将吉(ハシモトマサヨシ)
内科医。高齢者向けの訪問診療『東京むさしのクリニック』院長。2011年に「全ての世代が安心して生活できる人生に」という理念の元、株式会社リーフェホールディングス(旧株式会社リーフェ)を設立。将来の医師を育てる医学生向けの個別指導塾『医学生道場』の運営や、自らが『ドクターハッシー(内科医 橋本将吉)』というYouTubeで健康教育を行う。2022年9月に、健康や医学を医師から学ぶ事のできるサービス『ヘルスケアアカデミー』をリリース。ヘルスケアアカデミー事業の一環として企業や学校等でセミナーを開催している。また、2023年11月には現役の医師目線で日々を健康に暮らすためのアイテムを扱うライフスタイルブランド「ハシモトマサヨシ」を立ち上げ、健康に対する知識を発信しながら商品を展開している。「めざましテレビ」「ホンマでっか!TV」など多数のテレビ番組の出演、「世界一受けたい授業」「林修の今、知りたいでしょ!」など、人気番組の医療監修を手掛け、著書に『薬のトリセツ』(自由国民社)『「老いても元気な人」と「どんどん衰えていく人」ではなにが違うのか』(アスコム)などがある。
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