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健康ジャーナル

2025.06.19
カテゴリー:

危険な暑さが到来!この「猛暑日」どう乗り切る?

こんにちは、現役内科医の橋本将吉(ハシモトマサヨシ)です。

最近6月とは思えない暑さが続き「体がだるい」「子どもがぐったりしている」

そんな声が増えてきました。

各地では35℃を超える猛暑日が相次ぎ、気象庁からは「熱中症警戒アラート」も発表されています。これは、熱中症のリスクが非常に高まっていることを知らせる重要な注意喚起です。

急な暑さに体がついていかず「頭痛」「めまい」「倦怠感」など、さまざまな熱中症の症状が起こりやすくなります。

特に、小さなお子さんや高齢の方は、重症化しやすいため注意が必要です。

今回は、猛暑日が体に与える影響と、今日からできる熱中症対策を解説していきます。

皆さまや大切な家族の健康を守るために、ぜひお役立てください!

1. 普通の暑さと何が違うの?熱中症警戒アラートってなに?

「猛暑日」とは、最高気温が35℃以上になる日を指します。

こうした日は、気象庁から「熱中症警戒アラート」が発表されます。

これは「全ての人が熱中症対策をしてください」という国からの重要な警告です。

このアラートが出る日は、体力のある大人でも熱中症になるリスクが高くなります。

特に注意が必要なのは、小さなお子さんや高齢の方、持病をお持ちの方です。

暑さに適応できず、頭痛・めまい・吐き気などの症状が現れることもあります。

2. 猛暑日!猛暑が引き起こす健康被害

猛暑日は、私たちの体に想像以上の負担をかけます。

特に注意したいのが、熱中症の初期症状です。

次のようなサインが出たら、すぐに休憩・水分補給などの対応が必要です!

「熱中症の代表的な初期症状」

・めまい、立ちくらみ

・頭痛、吐き気

・異常なほどの汗、または全く汗をかかない

・筋肉のけいれん(こむら返り)

・意識がぼんやりする、集中力の低下

これらのサインを見逃すと、意識障害や命に関わる重症化につながることもあります。

さらに体力の少ない方は、夏バテや脱水症状を同時に引き起こすこともあります。

たとえば次のような症状があります。

・食欲がわかない

・全身がだるい

・寝付けない、眠りが浅い

このような症状は、長引く不調(自律神経の乱れ)にもつながりやすくなります。

閉め切った部屋や風通しの悪い空間では、体に熱がこもりやすく、症状が進行しやすいため、エアコンや扇風機を上手に使うことがとても大切です。

猛暑日こそ「まだ大丈夫」は禁物です!

3.暑さに負けない! 今すぐできる健康対策5選!

猛暑日が続く今、私たちの体は知らず知らずのうちに大きな負担を受けています。

軽い体調不良だと思っていたら、実は熱中症の初期症状だった・・・というケースも少なくありません。

そこで、毎日続けることが「命を守る」ことにつながる、基本だけど見落としがちな5つの熱中症対策をご紹介します!

どれもすぐ実践できる内容ですので、ぜひ今日からご家族で取り組んでみてください!

①水分は「喉が渇く前に」補給を

人は、わずか2%の水分が失われるだけで、体温調整が乱れやすくなり、熱中症の症状が現れ始めます。

「喉が渇いた」と感じたときは、すでに脱水が始まっているサイン。猛暑日には、1日1.5〜2リットルの水分摂取を目安にしましょう!

②エアコンを我慢しない!冷房は命を守る「医療的対策」

「冷房が苦手」「電気代が心配」

そう思って我慢する方もいますが、猛暑日にはエアコンは命綱。

室温28℃以下、湿度60%以下が熱中症のリスクを下げる基準です。

特に湿度が高いと、汗が蒸発しにくくなり、体温が下がらず熱中症の症状が急激に進行します。

エアコンに扇風機やサーキュレーターを併用することで、冷え過ぎを防ぎつつ効率よく室温調整ができます。

③体を冷やす「3大ポイント」

応急的な対策として有効なのが「首」「わきの下」「太ももの付け根」の3か所を冷やすことです。

ここには太い血管が通っており、冷やすことで身体全体の熱を効率よく下げることができます。

保冷剤や濡れタオル、冷却スプレーなどを活用し、体に熱がこもる前にこまめに冷却してください!

④夏でも食事は基本!「内臓の乱れ」にご注意を

暑さで食欲が落ちると、つい冷たいものに頼りがちですが、胃腸の働きが弱まり、脱水や電解質のバランス異常が起こりやすくなります。

特に、症状がはっきりしない「だるさ」「眠れない」などは、食事が関係した体調不良かもしれません!

味噌汁や梅干しなどの和食メニューは、塩分と水分の両方が補える理想的な食事です!

⑤「おかしいな?」と感じたら、すぐにストップ!

「少し頭が重い」「なんとなくボーっとする」

そんな軽い変化も、実は猛暑日特有の熱中症の初期症状かもしれません。

無理せずに涼しい場所で休み、水分・塩分を補給。

迷ったら医療機関への相談を!

汗をかかない・呼びかけに反応しないといった中等症〜重度のサインがあれば、すぐに救急対応をしましょう!

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4. まとめ:大切なのは“暑さを甘く見ないこと”

暑さは目に見えませんが、私たちの体にとっては「自然災害」と同じ危険レベルです。

特に今年は、例年以上の猛暑日が予測されており、油断は禁物です。

「まだ6月なのに・・・」と感じている方も多いのではないでしょうか。

でも、今の暑さはこれまでとは質が違います。

昨日まで元気だった方が突然倒れる・・・そんなことが現実に起きているのが今の日本の夏です。

だからこそ、熱中症を防ぐために日々の対策が何より大切です。

小さなお子さんや高齢の方がいるご家庭では、小さな異変に気づく力、すぐに行動する力が命を守るカギになります。

今年の夏も笑顔で過ごせるように、毎日の健康を意識していきましょう!

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