こんにちは、現役内科医の橋本将吉(ハシモトマサヨシ)です。
先日、高齢者施設でノロウイルスによる食中毒が発生したニュースをご存じでしょうか。
「冬のウイルスじゃないの?」と思った方も多いかもしれませんが、実は夏もお腹のトラブルが増える季節です。
暑さで体力が落ちたり、食べ物が傷みやすくなったりすることで、夏に胃腸炎を引き起こす人は少なくありません。
特にお腹が弱い方や、体調を崩しやすい人にとっては注意が必要です。
今回は、夏に気をつけたい胃腸の不調やその原因、対策について解説していきます。
ぜひ最後までご覧ください!
夏の暑い時期になると、冷たい飲み物やさっぱりした食べ物が恋しくなりますよね。
でも、こうした習慣だけがお腹の不調の原因だと思っていませんか?
実はこの季節、私たちの身のまわりの食品に潜む細菌が、非常に元気になる時期でもあるんです!
高温多湿の環境は、細菌にとってはまさに天国のような状態です。
特に、生ものや十分に加熱されていない料理は、時間が経つにつれて、胃腸炎を引き起こすリスクが高まります。
「昨日残ったおかずを温めずに食べたら、急にお腹が痛くなって・・・」と病院を訪れる方が多いです。
それは、気づかないうちに繁殖した細菌によるものかもしれません。
胃腸炎の症状は、下痢・腹痛・吐き気・発熱とさまざまです。
特に夏は、細菌性のものが多いため、症状が強く出ることもあります。
お腹のトラブルが増えやすい夏だからこそ、ちょっとした食の管理や体調の変化に気を配ることが、健康への第一歩になります。
夏の時期に起こるお腹のトラブルの多くは、口から入る「うっかり」が原因になります。
たとえば、調理器具の洗い残しや手洗いの不十分さ、持ち帰ったお惣菜の保存状態など、ほんの小さな油断がきっかけで、夏に増えやすい胃腸炎を引き起こす原因になります。
体調が崩れると、最初に現れる症状は「腹痛」「吐き気」です。
続いて「下痢」時には「発熱」も見られます。
特に夏に多い細菌性の胃腸炎では、嘔吐よりも強い下痢や激しい腹痛、高熱といった症状が出やすいのが特徴です。
健康な大人であれば、これらの症状は1〜3日で落ち着くことが多いですが、赤ちゃんや高齢の方、持病のある方は脱水症状になりやすいため注意が必要です。
お手洗いの回数、顔色、食欲や元気な様子など、日々のちょっとした変化を見逃さず、早めに対応することが何より大切です。
冬の時期になるとよく耳にするのが「ノロウイルス」です。
「なんだかお腹の調子が悪いと思ったら、ノロだった・・・」なんて話もあります。
ノロウイルスは、人から人へうつりやすく「吐き気」「嘔吐」が主な症状として知られています。
でも実は、夏になるとちょっと違うタイプの胃腸炎が増えてくるんです!
この季節によく見られるのは、サルモネラ菌や腸炎ビブリオなどの細菌が原因になるものです。
ウイルスではなく、食べ物自体が感染源になるのが特徴です。
たとえば、お刺身やお弁当、お惣菜などの「ちょっとだけなら大丈夫かな」と常温で置いていたり、しっかり冷やさずに持ち歩いたりしているうちに、知らない間に菌は増えている可能性があります!
こうした夏の胃腸炎では、腹痛や下痢、発熱などの辛い症状が出ることも多く「夏バテかな?」と思っていたら、実は細菌性の胃腸炎だったということもあります。
つまり、冬は人との接触に注意が必要ですが、夏は食品の取扱いに気をつけることが大切です。
同じように見えて、季節によって原因も症状も違うというのはちょっと意外ですよね。
胃腸炎の症状が現れたときに大切なのは「水分補給」「安静」です。
嘔吐や下痢で失われた水分や電解質を補うためには、一度に大量の水分を飲むのではなく、少しずつこまめに摂ることが効果的です。無理に食べる必要はありませんが、体調が戻ってきたら、消化に優しい食事からゆっくり再開しましょう。
胃腸炎の原因はさまざまですが、特に家庭で気をつけたいのは食品の取扱いです。
気をつけてほしいことをまとめました!
・調理した食品は長時間室温に置かないこと
・冷蔵庫の詰め込み過ぎは湿度が上がり、菌の繁殖を促す原因に!
・生肉や魚を扱うときは、調理前後でしっかりと手を洗いましょう
・嘔吐や下痢の後片付けでは。マスクと手袋を着用し、換気しながら丁寧に掃除!
・夏のお弁当は、保冷剤や保冷バックを活用し、梅干しなどの防腐効果も取り入れましょう
胃腸炎の症状は、日々のちょっとした注意で予防できます。
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暑い日が続くと、どうしても食も暮らしもゆるくなりがちです。
でもそんなときこそ、ほんの少しの注意が、体調トラブルの原因を取り除く力になります。
この季節のお腹の不調は「冷たいものの食べ過ぎかな?」と済ませてしまいがちですが、実はその裏には、食中毒や胃腸炎などの、思わぬ原因が潜んでいることも・・・。
毎日の食卓やお弁当作りが、知らず知らずのうちに、誰かの元気を支えています。
だからこそ、大切な人と自分自身の健康を守るために、この夏は「ちょっとした習慣」で見えない体調不良の原因に目を向けてみませんか。
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