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健康ジャーナル

2025.05.09
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実は大人もかかる?りんご病の症状と流行時期、家庭でできる対策をご紹介!

こんにちは。橋本将吉(ハシモトマサヨシ)です。今回は、現在全国的に感染が拡大している「りんご病(伝染性紅斑)」についてお伝えします。
全国の患者数は1医療機関あたり「1.30人」と過去最多を記録し、各地で注意が呼びかけられています。

「りんご病」と聞くと、子どもがかかるものというイメージを持たれる方も多いかもしれません。しかし実際には、大人でも感染することがあります。特に妊婦さんが感染した場合は、お腹の赤ちゃんにまで影響を及ぼすことがあるため、十分な警戒が必要です。

本記事では、りんご病の症状や原因、感染経路、家庭でできる対策についてわかりやすく解説しています。ご自身や大切な人を守るためにも、ぜひ最後までご覧ください!

1.りんご病とは?名前はかわいいけど実は感染症!

「りんご病」と聞くとかわいい印象がありますが、正式には「伝染性紅斑(でんせんせいこうはん)」というウイルスによる感染症です。原因は「ヒトパルボウイルスB19」で、子どもに多く見られますが、大人がかかることもあります。

頬が赤くなり、りんごのように見えることからこの名前がつきました。感染力が強く、保育園や学校など人が集まる場所で広がりやすいため、十分な注意が必要です。

2.りんご病の症状と原因

りんご病は、初めに微熱やだるさ、頭痛、筋肉痛など、風邪に似た軽い症状が現れるのが特徴です。その後、頬にりんごのように赤い発疹が出ることで知られています。これが「りんご病」という名前の由来です。

発疹は、頬の赤みの後に腕や脚、体にもレース模様のように広がることがあります。多くの場合、症状は数日から1週間ほどで自然に治りますが、大人が感染すると、関節の痛みや高熱が強く出ることがあります。

原因となる「ヒトパルボウイルスB19」は、感染者の唾液や鼻水などに含まれ、咳やくしゃみなどを通して飛沫感染します。

そのため、人が多く集まる場所では注意が必要です。

3.大人でもかかる!子どもと大人の症状の違い、妊婦さんは要注意!

りんご病は、子どもだけの病気ではありません。免疫を持っていない大人が感染することがあり、特に妊婦さんにとって、りんご病の感染は非常にリスクが高いため、注意が必要です。

子どもの場合、頬の赤みや発疹が主な症状で、通常は軽い症状で治ることが多いです。

しかし、大人が感染すると、発疹があまり目立たず、代わりに関節痛(特に手首や膝、足首など)が強く現れることがあります。このため、日常生活に支障をきたすこともあります。

さらに、妊婦さんがりんご病にかかると、稀に胎児に貧血や胎児水腫(たいじすいしゅ)などの影響を与えることがあります。

特に妊娠20週未満で感染した場合は要注意です。

また、流産のリスクは非常に低いものの、完全にゼロではないため、感染予防を徹底し、早めに医師に相談することが大切です。

4.りんご病の感染経路

りんご病は、主に飛沫感染と接触感染によって広がります。感染者の咳やくしゃみに含まれるウイルスを吸い込んだり、ウイルスが付いた手や物に触れた後に口や鼻に触れることで、感染することがあります。

そして、潜伏期間は4〜14日(平均7日程度)とされており、実は発疹が出る1週間ほど前からすでに感染力があるのが特徴です。

一方で、発疹が現れるころには感染力はほとんどなくなっています。学校や職場での対応では、このタイミングをしっかり理解しておきましょう!

5.りんご病になったときの対策

りんご病は、ほとんどの場合、自然に回復する病気です。ウイルスに対する特効薬はありませんが、その時々の症状に応じて無理せず対処することが大切です。

・発熱や関節痛がある場合、しっかり休んで水分をとることを心がけましょう。

・関節の痛みがつらい場合、市販の解熱鎮痛薬などで和らげることもできます。※ただし、妊婦さんは必ず医師に相談してください。

また、感染が疑われるときは、人混みを避ける・マスクを着ける・こまめな手洗いをするなど、感染対策を忘れずに行いましょう!
妊婦さんや持病がある方は、症状が軽くても早めに医師の診察を受け、安心して過ごせるよう、必要に応じて適切なサポートを受けることをお勧めします。

6.予防のポイント

次に予防についてお伝えします。

りんご病には、特効薬やワクチンがないため、日頃の感染対策がとても大切です。

次のような基本的な対策をしましょう。

・手洗いをこまめに行う(特に食事の前やトイレの後)

・咳エチケットを守る(マスクをつける、咳やくしゃみは口元を覆うなど)

・密閉・密集・密接を避ける(特に流行時期には注意が必要)

・妊婦さんは感染者との接触を避けるようにしましょう

特に基礎疾患のある方や、妊婦さんは、飛沫を未然に防ぐ意識がより一層大切になります。

自分と大切な人を守るために、毎日のちょっとした行動が感染を防ぐ対策につながります。

7.根本から整えるには「自分の健康バランス」を知ることから

私たちは、健康を保つために必要な力として、以下のような「5つの力」が大切だと考えています。

1.解毒力

2.免疫力

3.睡眠力

4.疲労回復力

5.若返り力

この5つの力は、日々の生活や年齢の影響によってバランスを崩しやすくなります。

そのため、「今の自分にはどの力が不足しているのか?」を知ることが、ムダのないセルフケアにつながります。

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8.まとめ

「りんご病」は、かわいらしい名前とは裏腹に、油断できないウイルス感染症です。
とくに妊婦さんにとっては、大切なポイントがいくつもあります。
まずは、正しい知識を知ることが、自分自身や大切な人を守る第一歩になります。

子どもだけでなく、大人も感染する可能性があるからこそ、ちょっとした体の変化にも気づけるようにして欲しいと思っております。
また、発疹が出るころには感染力はほとんどなくなるといわれているので、必要以上に心配しすぎず、落ち着いて対応することが大切です。季節や地域によって流行の波がある病気ですので、普段の生活の中で予防意識を持ち続けることが大切です。
ご家族や身近な人と声をかけ合いながら、安心して過ごせる毎日を大切にしていきましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました!