こんにちは。現役内科医の橋本将吉(ハシモトマサヨシ)です。
脂質異常症は、特別な人だけがなる病気ではありません。
実は、誰にでも起こりうるごく身近な生活習慣病のひとつです。
偏った食事や運動不足、加齢やストレスなど、日々のちょっとした積み重ねが原因になり、
気づかないうちに体の中で症状が進んでしまうこともあります。
しかも、初期の症状はほとんど感じられないことが多いため、見過ごされがちです。
だからこそ、今の自分の状態を知り、できるところから改善を始めることがとても大切です。
今回は、脂質異常症についてわかりやすくお伝えしていきます!
ぜひ最後までご覧ください。
脂質異常症は、「静かに進む生活習慣病」とも呼ばれています。
はっきりとした症状が出ないまま、気づかないうちに進行してしまうことが多いのが特徴です。
実際「体調に変化はないけど・・・健康診断の数値が少しずつ上がっていた」という声はとても多く、 気づいたときにはすでに血管の内側にダメージが蓄積されていることもあります。
しかし日々の暮らしの中に、ちゃんとした「サイン」が出ています。
脂質異常症の原因や兆しとして、次のようなポイントに心当たりはありませんか?
〇健康診断で「LDLコレステロール(悪玉)」や「中性脂肪」が高いと言われた
〇お腹まわりの内臓脂肪が気になってきた
〇毎年、検診の数値がじわじわ上昇している
〇家族に心筋梗塞や脳梗塞の経験がある方がいる(遺伝的な体質も原因のひとつです)
こうしたサインがある方は、脂質異常症が進んでいる可能性があります。
この状態を放置しておくと、動脈硬化が進み、やがて心筋梗塞・脳梗塞といった重い合併症のリスクも高まります。
心筋梗塞や脳梗塞と聞くととてもふあんになりますよね。でも安心してください。
「ちょっと数値が高いな」と気づけたとき、改善できるタイミングです。
脂質異常症は、食事・運動・睡眠など生活習慣の見直しによって改善可能な病気です!
動脈硬化:血管の内側に脂がたまり、血管が狭くかたくなってしまう症状のこと
心筋梗塞:心臓に血液を送る血管が詰まり、心臓の筋肉が壊れてしまう病気
脳梗塞:脳の血管が詰まり、脳の一部に血液が届かなくなってしまう病気
皆さんは「脂質異常症」がどんな病気で、どんな症状があるかご存じでしょうか。
脂質異常症は、血液中にある脂質(LDLコレステロール・HDLコレステロール・中性脂肪など)のバランスが崩れることが原因で起こる状態のことです。
簡単にいえば「血管のなかがドロッと重たくなっている」ということです。
脂質異常症でいちばん厄介なのは、初期にはほとんど症状が現れないという点です。
「気づかないまま何年も放置してしまう」ケースが本当に多いんです。
では、なぜ脂質異常症になるのか、原因の多くは日常生活にあります。
〇脂っこい食事や甘いものの食べ過ぎ
〇運動不足
〇お酒の飲みすぎ
〇睡眠不足や慢性的なストレス
〇タバコ
〇家族に脂質異常症や心臓疾患がある(遺伝的要因)
こうした原因を生活習慣のなかで積み重ねていくことによって、気づかないうちにじわじわと体をむしばんでいきます。
「お酒の飲みすぎ」僕もドキッとしました・・・。
脂質異常症の注意点を次にまとめましたので、ぜひ参考にしてください!
脂質異常症は、自覚症状がほとんどなく進行する生活習慣病です。
血液検査で「LDL(悪玉)コレステロールが高い」「中性脂肪が高め」と言われても体に異変がないとつい放置してしまいがちです。
でも実は、その「ちょっと高め」が危険信号なんです!
脂質異常症の主な原因は、脂質の多い食事・運動不足・睡眠不足やストレス・お酒やタバコ・遺伝的な体質とお話ししましたが、これらの原因が重なると血管に負担がかかり、動脈硬化がじわじわ進んでいきます。
だからこそ「どこまでなら大丈夫?「どこからが危ない?」という境界線を知っておくことがとても大切なんです。
〇一般的に「危険」とされる数値の目安
健康診断で以下の数値が出ていたら要注意です!
LDL(悪玉)コレステロール:140mg/dL以上
HDL(善玉)コレステロール:40mg/dL未満
中性脂肪:150mg/dL以上
これらはすべて、脂質異常症の基準とされる値。
いわば、“血管への静かな負担”が始まっているサインです。
初期にはっきりとした症状はありませんが、体に次のような変化があれば要注意です!
〇疲れやすくなった
〇胃もたれがする
〇検診の数値が年々上がってきている
〇お腹まわりに脂肪がつきやすくなった
「年齢のせいかも」と思って見逃してしまいがちですが、脂質バランスの乱れがじわじわ進んでいるサインかもしれません。
脂質異常症は、日々のちょっとした注意で予防できます。
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脂質異常症は、自覚症状がほとんどないからこそ「気づいた今」が大きなチャンスです!
原因の多くは食事・運動・睡眠等の生活習慣にありますが、だからこそ改善も日常生活のなかからできます。
今すぐできる生活習慣の改善ポイントを5つご紹介します!
①食事は「野菜→たんぱく質→ご飯」の順番で!
②水やお茶を多めに、間食や甘い飲み物、お酒を控える
③揚げ物を減らして、炒め物や蒸し料理に変更!
④1日15分のウォーキングや階段を使う習慣を
⑤年に一回は健康診断を受けましょう!
症状がない今だからこそ、始められることがたくさんあります!
原因をしっかり理解し無理なくできることから、一緒に改善していきましょう!
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最後までご覧いただき、ありがとうございました!
【執筆者】内科医 橋本将吉(ハシモトマサヨシ)
内科医。高齢者向けの訪問診療『東京むさしのクリニック』院長。2011年に「全ての世代が安心して生活できる人生に」という理念の元、株式会社リーフェホールディングス(旧株式会社リーフェ)を設立。将来の医師を育てる医学生向けの個別指導塾『医学生道場』の運営や、自らが『ドクターハッシー(内科医 橋本将吉)』というYouTubeで健康教育を行う。2022年9月に、健康や医学を医師から学ぶ事のできるサービス『ヘルスケアアカデミー』をリリース。ヘルスケアアカデミー事業の一環として企業や学校等でセミナーを開催している。また、2023年11月には現役の医師目線で日々を健康に暮らすためのアイテムを扱うライフスタイルブランド「ハシモトマサヨシ」を立ち上げ、健康に対する知識を発信しながら商品を展開している。「めざましテレビ」「ホンマでっか!TV」など多数のテレビ番組の出演、「世界一受けたい授業」「林修の今、知りたいでしょ!」など、人気番組の医療監修を手掛け、著書に『薬のトリセツ』(自由国民社)『「老いても元気な人」と「どんどん衰えていく人」ではなにが違うのか』(アスコム)などがある。
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