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2026.02.16
カテゴリー:

そのドライアイ、実はマスクが原因かも?花粉症シーズンに潜む「マスクドライアイ」

こんにちは、現役内科医の橋本将吉(ハシモトマサヨシ)です。

春が近づくと、鼻水や目のかゆみに悩まされる花粉症のシーズンがやってきますね。
この時期、感染症対策と花粉症対策の両面から、外出時にマスクを着用する機会が一段と増えてきます。

しかし今、この花粉症対策の影で「マスクドライアイ」が悪化し、目だけでなく全身の不調を訴えて受診される方が急増しています。
本来、感染症から身を守るためのマスクが、実は目の乾燥を引き起こし、さらには花粉症の症状を悪化させる一因となっているのです。

日常的にマスクを長時間着用する人は、目から始まる全身のトラブルや、バリア機能の低下による新たな感染症のリスクに注意が必要です。

今回は、なぜマスクがドライアイを引き起こすのか、そしてそれが身体や花粉症にどのような悪影響を及ぼすのかを詳しく解説します。
ぜひ最後までご覧いただき、これからの花粉症シーズンを健やかに過ごし、感染症に負けない身体づくりの参考にしてください!

マスクが引き起こす「マスクドライアイ」のメカニズム

花粉症の時期になると、外出時にマスクを着用する機会が一段と増えてきます。
しかし、ここで注意していただきたいのが「マスクの隙間」から漏れる息の影響です。

眼鏡をかけている方が、自分の吐息でレンズが白く曇ってしまうのを経験したことはありませんか?
実は、あれと同じ現象が目の中でも起きています。

マスクの上部から漏れ出た温かい吐息が、常に目に吹き付けられることで、目を守っている涙をどんどん蒸発させてしまうのです。
これが、最近注目されている「マスクドライアイ」の正体です。

暖房による乾燥が進む冬から、花粉症が本格化してマスク着用者が増える今の時期は、まさに要注意なタイミングです。
温かく湿った空気が目に当たり続けると、目の表面を覆う涙の膜が蒸発し、深刻なドライアイを引き起こす原因となります。
花粉症で敏感になっている目にこの乾燥ダメージが加わると、ドライアイの症状はさらに深刻化してしまいます。

目に留まらない!ドライアイが招く「身体の不調」

「ただの目の乾燥」と放置されがちなマスクドライアイですが、実は全身にドミノ倒しのような悪影響を及ぼすことがあります。
次に、マスクドライアイが引き起こす身体の不調をまとめました。

  • 頭痛・肩こり
    目が乾くとピント調節に過度な負担がかかり、深刻な眼精疲労を引き起こします。この神経の疲れが首や肩の筋肉を緊張させ、慢性的な肩こりや頭痛の原因となります。
  • 集中力の低下
    目がゴロゴロしたり、まぶしさを感じたりする不快感は、脳にとって大きなストレスです。これにより仕事や勉強のパフォーマンスが著しく低下します。
  • 精神的ストレス
    慢性的な目の痛みや疲れは、気分を沈ませる原因にもなり、自律神経の乱れを招くこともあります。

もちろん、ドライアイの状態は目のバリア機能を低下させ、花粉症の炎症を激化させます。
傷ついた角膜からはウイルスや細菌が侵入しやすく、感染症を合併するリスクも高まるため、全身の健康管理において無視できない問題なのです。

感染症対策と目の健康を両立させる具体策

感染症予防のためのマスクが、ドライアイを引き起こして身体の不調を招いては本末転倒です。
だからこそ、今日からできる「3つの有効な対策」を取り入れましょう!

  • マスクの選び方と着用法
    顔のサイズに合ったマスクを選び、鼻当てのワイヤーを顔の形にしっかりフィットさせます。これにより、目に息が漏れるのを防ぎ、ドライアイの原因を遮断できます。
  • 適切な目薬の選択
    ドライアイで過敏になっている時は、添加物の少ない「人工涙液」を選びましょう。
  • セルフケアの徹底
    ホットアイマスク等で目を温めると涙の分泌が促されます。
    また、部屋の加湿も花粉症や感染症対策として有効です。

まとめ:正しい知識で「花粉症・ドライアイ」を乗り切る

この季節、花粉症マスクドライアイは切っても切れない関係にあります。

今回お話しした重要なポイントを、改めて振り返ってみましょう。

  1. マスク上部からの漏れ息が、ドライアイの隠れた原因になる。
  2. ドライアイは、肩こり、頭痛、集中力低下など全身の不調を引き起こす。
  3. 目の乾燥(ドライアイ)は、感染症に対する防御力を弱めてしまう。
  4. 顔に合うマスク選びと人工涙液によるケアが、ドライアイ予防の基本。
  5. 十分な睡眠と体調管理こそが、結果として感染症全般の予防に繋がる。

「ただの疲れ目」だと思って無理をせず、目がしみる、肩こりがひどいといったドライアイ由来の不調に気づいたら、早めに医師に相談することをおすすめします。
マスクを正しく使い、しっかりとケアをすることで、感染症に負けない健康な身体を維持していきましょう!

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参考:FNNプライムオンライン

【執筆者】内科医 橋本将吉(ハシモトマサヨシ)
内科医。高齢者向けの訪問診療『東京むさしのクリニック』院長。2011年に「全ての世代が安心して生活できる人生に」という理念の元、株式会社リーフェホールディングス(旧株式会社リーフェ)を設立。将来の医師を育てる医学生向けの個別指導塾『医学生道場』の運営や、自らが『ドクターハッシー(内科医 橋本将吉)』というYouTubeで健康教育を行う。2022年9月に、健康や医学を医師から学ぶ事のできるサービス『ヘルスケアアカデミー』をリリース。ヘルスケアアカデミー事業の一環として企業や学校等でセミナーを開催している。また、2023年11月には現役の医師目線で日々を健康に暮らすためのアイテムを扱うライフスタイルブランド「ハシモトマサヨシ」を立ち上げ、健康に対する知識を発信しながら商品を展開している。「めざましテレビ」「ホンマでっか!TV」など多数のテレビ番組の出演、「世界一受けたい授業」「林修の今、知りたいでしょ!」など、人気番組の医療監修を手掛け、著書に『薬のトリセツ』(自由国民社)『「老いても元気な人」と「どんどん衰えていく人」ではなにが違うのか』(アスコム)などがある。
リーフェホールディングス:https://li-fe.co.jp/
ヘルスケアアカデミー:https://healthcare-academy.co.jp/
ハシモトマサヨシ:https://hashimotomasayoshi.co.jp/