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健康ジャーナル

2025.06.11
カテゴリー:

うつ病と認知症が関係!?脳にたまる「原因物質」の正体とは

こんにちは、現役内科医の橋本将吉(ハシモトマサヨシ)です。

皆さま、中高年以降に突然現れる「気分の落ち込み」や「意欲の低下」それは、実は脳のなかで起きている変化のサインかもしれないと聞いたら、驚かれる方も多いのではないでしょうか。

2025年6月、量子科学技術研究開発機構(QST)と慶応大学の研究チームが「中高年で発症するうつ病や双極性障害に、認知症に関係する物質が関係している可能性がある」と発表しました。

これまで別々に考えられてきた「うつ病」と「認知症」が、実は脳のなかでつながっているかもしれません。

今回は、うつ病と認知症の気になる関係と症状、習慣にできる予防や早期発見について、専門的な内容をわかりやすくご紹介します!

1. 「もしかして・・・」うつ病の裏に潜む認知症物質の正体とは?

最近の研究では、中高年からうつ病や双極性障害に、認知症の原因物質が関わっている可能性があることがわかってきました。

研究チームは、40歳以上の患者さんと健康な人を対象に、PET検査という脳の画像検査を実施。

アルツハイマーなどで知られる物質「タウ」や「アミロイドベータ」という異常たんぱく質の量を調べました。

すると、健康な人は物質の数値が約15%に対して、気分障害(うつ病・双極性障害)のある人は約50%タウの蓄積が見られたのです。

幻覚や妄想がある重い症状の人ほど、蓄積も多い傾向にあります。

これらの結果から、うつ病などの気分障害が、認知症の初期症状として現れる可能性があると考えられています。

2. 脳にたまる「悪者」たち、タウとアミロイドベータとは?

初めにお話しした、うつ病と認知症の関係に関して「タウ」と「アミロイドベータ」という少し聞きなれない物質をご紹介しました。

この2つの物質は、簡単に言えば脳のなかにたまるごみや老廃物のようなものと考えるとイメージしやすいです。

タウ」はもともと、脳の神経細胞を支える大切なタンパク質です。

しかし、これが異常な形に変わってしまうと、脳のなかにどんどんたまり神経細胞を壊してしまいます。

そうなると、脳の情報のやりとりがうまくできなくなり、記憶力や思考力に影響が出てきます。

もう一つの「アミロイドベータ」も、脳のなかで自然に作られるタンパク質ですが、これがたまって「アミロイド班(プラーク)」というかたまりになると、やはり神経細胞の働きを邪魔してしまいます。

こうしたタンパク質の異常な蓄積は、アルツハイマー型認知症の進行に深く関わっていることが、これまでの多くの研究で明らかになっています。

3. 見逃さないで!こんな症状があったら要注意!

では、どんな症状が出たときに気をつければいいのでしょうか?

次のような症状があったら、特に注意が必要です。

・40代以降になって、突然うつ病や双極性障害を発症した

・気分の落ち込みが長く続き、仕事や家事など日常生活に支障が出ている

・幻覚や妄想など「現実とは違うこと」を信じ込んでいるように見える

・家族や身近な人がから見て「なんだか様子が違う」と感じるような変化がある

こうした症状がある場合、単なる気分の波ではなく、脳のなかでタウやアミロイドベータなど、認知症と関係する物質が蓄積している可能性も考えられます。

もちろん、全てが認知症と関係するわけではありません!

「もしかして・・・?」と思ったら、一人で抱え込まずに、早めに専門の医療機関に相談することが大切です!

4. 早期発見や予防は可能なのか?

現時点では、残念ながらタウやアミロイドベータの蓄積を完全に防ぐ方法は見つかっていません。

それでも、少しでも早く気づくことができれば、進行を緩やかにするためにできることがあります。

●脳と心の健康チェックを習慣に!

気分の落ち込みや記憶の変化など、いつもと違う症状が見られたら、「心療内科」「精神科」「神経内科」などへ相談することが大切です。早めに受診することで、原因がはっきりしやすくなります。

●健康診断や脳の検査も選択肢として考える

必要に応じて、医師に相談しながら検査を受けることも早期発見につながる手段です。

●生活習慣を見直してみましょう

バランスの良い食事・適度な運動・質の高い睡眠、心と脳の健康を保つ土台となります。

当たり前のことかもしれませんが、それが一番大切なのです!

夜更かしやストレスのたまりすぎには要注意です。

●人とのつながりや趣味を楽しむ

「人と話す」「笑う」「趣味に夢中になる」これらは脳への良い刺激になります。孤立を防ぎ、前向きな気持ちで過ごすことが、脳の老化予防につながります。

●日々のケアに「ポリフェノール」という選択肢

最近では、ポリフェノールが脳の健康に役立つ可能性があると言われています。

抗菌化作用があり、神経細胞を守る働きがあるため、認知症予防の一つとして注目されています。

ハシモトマサヨシでは、ポリフェノールを豊富に含んだ「八姫の恵み」がござます。

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5.根本から整えるには「自分の健康バランス」を知ることから

私たちは、健康を保つために必要な力として、以下のような「5つの力」が大切だと考えています。

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知ることが安心につながる第一歩

「うつ病」と「認知症」

これは全く別の病気として考えられてきたこの2つが、実は脳の中で深く関係しているかもしれない。そんな新しい視点が、今回の研究によって見えてきました。

「気分が落ち込みやすい」「意欲の低下」のような症状が、脳が発しているSOSのサインだったとしたら、私たちができることは、そのサインを見逃さず、できるだけ早く向き合うことです。

うつ病や認知症は、誰にでも起こりうるものです。だからこそ、ご自身やご家族の変化に気づきたいときは「様子を見よう」ではなく「一度相談してみよう」と考えることが大切です!心と脳の健康を守ることは、未来の自分や大切な人への優しさでもあります。

早めに気づき、早めにケアすることが安心につながる一歩です。

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