こんにちは。現役内科医の橋本将吉（ハシモトマサヨシ）です。
最近、ニュースやSNSでも取り上げられている 新型コロナウイルスの変異株「ニンバス株（NB.1.8.1）」
従来のコロナとは違い、特に「カミソリの刃を飲み込んだような喉の痛み」という強烈な症状が特徴です。

「ただの風邪かなと思ったけれど、症状が長引いて不安」
「喉の痛みが強くて、家族にうつしてしまわないか心配」

こうした声は、今まさに多くの方が感じている不安だと思います。

新型コロナ・ニンバス株は、発熱や咳など従来のコロナの症状に加え、喉の強い痛みが特徴的です。

若い世代は軽症で済むことが多い一方、基礎疾患を持つ方や高齢者では重症化のリスクがあるため注意が必要です。

今回は、新型コロナ・ニンバス株の特徴や症状、従来株との違い、そして予防と対策について解説します。
ご自身や大切な人を守るためにも、ぜひ最後までご覧ください。

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1. 新型コロナ・ニンバス株って？

新型コロナ・ニンバス株は、オミクロン系統から派生した新しい変異株です。
特徴を下記にまとめました。

• 感染力が強い：従来株に比べ、短期間で感染者が急増
  
• 免疫逃避の可能性：ワクチンや過去の感染で得た抗体が効きにくいケースがある
  
• 世界的にも監視対象：WHOは「監視下の変異株」として注意深く見守っています
  

つまり「感染のスピードが速い」一方で、「重症化リスクは従来のオミクロンと同程度」と考えられています。

2. 新型コロナ・ニンバス株の症状とは？

一番の特徴は 「強い喉の痛み」 です。
「唾を飲むのもつらい」「食べ物を飲み込めない」と訴える患者さんも少なくありません。

その他の代表的な症状をまとめてみました。

• 発熱（38～39℃前後）
  
• 咳・痰
  
• 鼻水・鼻づまり
  
• 頭痛・倦怠感
  
• 筋肉痛
  

また、従来株で多かった「味覚・嗅覚障害」は新型コロナ・ニンバス株では少ないと報告されています。

3. 従来のコロナとニンバス株の違い・重症化リスクとは？

• 違い：喉の症状が強い、味覚障害はほとんど見られない
  
• 重症化リスク：高齢者や糖尿病・心疾患など基礎疾患のある方は注意が必要
  
• 感染力：人から人へ広がりやすいため、家庭内感染・職場感染に注意
  

「若い人は軽症で済むことが多い」ものの、感染を広げてしまうリスクが高いため、社会全体の注意が求められています。

次に今日からできる予防と感染対策について解説していきます！

4. 今日からできる新型コロナの予防・対策とは？

日常生活でできる予防・対策は、これまでと同じく基本が大切です。

• 水分をしっかり摂る（喉の粘膜を乾燥させない）
  
• マスク着用（特に人混みや屋内での会話時）
  
• 手洗い・消毒・換気
  
• 十分な睡眠と栄養で免疫力を保つ
  
• 発熱や強い喉の症状が出たら早めに受診
  

また、基礎疾患のある方や高齢者は、ワクチン接種で重症化リスクを下げられる可能性があります。

まとめ

新型コロナの変異株「ニンバス株」は、従来のコロナよりも感染力がさらに強いとされています。特に「ニンバス特有の症状」として挙げられるのが、まるで刃物で切られるような強い喉の痛みです。

また、この新型コロナ・ニンバス株は若い世代では比較的軽症で済むこともありますが、高齢者や基礎疾患を持つ方では重症化するリスクが高いと分かっています。そのため、日常生活のなかでの小さなコロナ対策がとても大切になります。

「少し喉が痛いだけだから大丈夫」と油断せず、それが新型コロナ・ニンバス株による症状かもしれないと意識してみてください。必要であれば、早めに医療機関に相談することをおすすめします。

正しく新型コロナ・ニンバス株の特徴を知り、予防や早期対応を心がけることが、あなたや大切な人の健康を守る第一歩になります。

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参考：産経新聞

【執筆者】内科医 橋本将吉（ハシモトマサヨシ）
内科医。高齢者向けの訪問診療『東京むさしのクリニック』院長。2011年に「全ての世代が安心して生活できる人生に」という理念の元、株式会社リーフェホールディングス（旧株式会社リーフェ）を設立。将来の医師を育てる医学生向けの個別指導塾『医学生道場』の運営や、自らが『ドクターハッシー（内科医 橋本将吉）』というYouTubeで健康教育を行う。2022年9月に、健康や医学を医師から学ぶ事のできるサービス『ヘルスケアアカデミー』をリリース。ヘルスケアアカデミー事業の一環として企業や学校等でセミナーを開催している。また、2023年11月には現役の医師目線で日々を健康に暮らすためのアイテムを扱うライフスタイルブランド「ハシモトマサヨシ」を立ち上げ、健康に対する知識を発信しながら商品を展開している。「めざましテレビ」「ホンマでっか！TV」など多数のテレビ番組の出演、「世界一受けたい授業」「林修の今、知りたいでしょ！」など、人気番組の医療監修を手掛け、著書に『薬のトリセツ』(自由国民社)『「老いても元気な人」と「どんどん衰えていく人」ではなにが違うのか』(アスコム)などがある。
リーフェホールディングス：https://li-fe.co.jp/
ヘルスケアアカデミー：https://healthcare-academy.co.jp/
ハシモトマサヨシ：https://hashimotomasayoshi.co.jp/