
こんにちは。現役内科医の橋本将吉(ハシモトマサヨシ)です。
寒い日が続き、冬本番となりました。冬は体調を崩しやすく、免疫が落ちやすい時期でもあります。
冬は、インフルエンザの他に、コロナウイルス感染症も流行しやすい時期です。
「コロナウイルスはもう落ち着いた病気」と感じている方も多いかもしれませんが、コロナウイルス感染症は今も私たちの身近に存在する感染症です。
特に冬は、乾燥や免疫低下の影響で、コロナウイルスの感染が再び広がりやすい季節となります。
最近のコロナウイルスの症状は、以前に比べると軽く感じられることもあります。
しかし、症状が軽いからといって安心できない理由があります。
そのひとつが、コロナウイルスの潜伏期間が短いことです。
コロナウイルスは感染してから症状が出るまでの潜伏期間が比較的短く、潜伏期間中でも周囲に感染を広げてしまう可能性があります。
さらに、潜伏期間を経て症状が軽く出た場合でも、その後に後遺症が残るケースがあることもわかってきました。
つまり、「潜伏期間が短い」「症状が軽い」という特徴があるからこそ、コロナウイルスは気づかないうちに感染が広がりやすく、油断しやすい感染症なのです。
今回は、こうしたコロナウイルスの潜伏期間の特徴や症状、後遺症について、わかりやすく解説していきます。
ぜひ最後までご覧ください。
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現在流行しているコロナウイルスは、数年前と比べて性質が少しずつ変化しています。
重症化する割合は減った一方で、感染力の強さは依然として高く、短い潜伏期間で人から人へ広がる特徴があります。
今のコロナウイルスの症状として多いのは、
・喉の痛み
・咳
・鼻水
・倦怠感
・微熱
など、風邪に近い症状です。
そのため「ただの風邪」と思ってしまい、コロナウイルスの感染に気づかないケースも少なくありません。
しかし、症状が軽いコロナウイルスであっても、身体の中ではウイルスに対する反応が起きており、後遺症につながる可能性がある点は、以前と変わらず注意が必要です。

冬はコロナウイルスとインフルエンザが同時に流行しやすい時期です。
どちらも感染によって発症しますが、見分けるポイントはいくつかあります。
コロナウイルスの潜伏期間はおおよそ1〜3日と短く、潜伏期間中でも感染力を持つことが特徴です。そのため、症状が出る前に周囲へ感染を広げてしまうことがあります。
一方、インフルエンザは突然の高熱や強い全身症状が出やすいのに対し、コロナウイルスの症状は比較的ゆっくり始まり、軽い症状が続くことも多いです。この違いが、「気づかないうちにコロナウイルスに感染していた」という状況を生みやすくしています。
潜伏期間が短いコロナウイルスは、体調の小さな変化を見逃さないことが大切です。
近年、特に注目されているのがコロナウイルスの後遺症です。
後遺症とは、コロナウイルスの症状が治まったあとも続く体調不良のことを指します。
代表的なコロナウイルスの後遺症には、
・強い疲労感
・息切れ
・集中力の低下
・頭がぼんやりする
・味覚や嗅覚の異常
などがあります。
重要なのは、軽い症状のコロナウイルス感染でも、後遺症が出る可能性があるという点です。
「熱も出なかったから大丈夫」と思っていても、数週間〜数か月後に後遺症として体調不良が続くケースも報告されています。
特に冬は体力や免疫が落ちやすく、コロナウイルス感染後の回復が遅れやすい時期でもあります。
後遺症を防ぐためにも、無理をしないことがとても大切です。

コロナウイルス感染症は、2025年の冬も私たちの身近にあります。
今のコロナウイルスは、症状が軽いケースが増えた一方で、潜伏期間が短く、感染に気づきにくいという特徴があります。そして、後遺症という形で生活に影響を残す可能性もあります。
だからこそ、
・小さな症状でも無理をしない
・体調に違和感があれば早めに休む
・周囲への感染を広げない意識を持つ
ことが、今の時期とても重要です。
正しく知ることが、コロナウイルスと上手につき合う第一歩です。
この冬も、体調の変化を大切にしながら、無理のない毎日を過ごしていきましょう。

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