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健康ジャーナル

2025.03.27
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桜開花!急激な気温上昇の今、お花見で気をつけるべきことを医師が解説

こんにちは、現役内科医の橋本将吉(ハシモトマサヨシ)です。数あるサイトの中から、こちらの記事を見つけてくれてありがとうございます。今朝のめざましテレビ(フジテレビ)にて、お花見の時に気をつけるべきことについて解説させていただきました。

街はあっという間に春の到来になりました。 日中は20度を超える日も増え、絶好のお花見日和が続いています 。急激な気温の上昇に加え、春特有の気象変化や黄砂、PM2.5などの環境汚染が重なるこの時期、私たちの体は想像以上にストレスを受けています。 この記事ではめざましテレビ(フジテレビ)で解説したこと以外の「春のお花見シーズンに気をつけたい健康ポイント」について詳しく解説します。

急な気温差で体がびっくり!「春バテ」に注意

春は、朝晩と日中の気温差が10度以上になることもあります。この寒暖差に体が対応できず、なんとなく体がだるい、疲れが取れない、頭が重い…といった「春バテ」のような症状が現れることがあります。

特にお花見のように屋外で長時間過ごすと、寒さや暑さにさらされる時間が長くなり、体への負担がさらに大きくなります。

対策としては、

  • カーディガンやストールなどで温度調整できる服装を選びましょう。
  • 体が冷えると免疫力も下がるため、睡眠をしっかりとり、体を休めることも大切です
  • 「日中は暑いから大丈夫」と油断せず、体を冷やさない・疲れないための意識が春バテ予防につながります。

食中毒のリスクが上昇中!お弁当は「衛生管理」がポイント

暖かい陽気はお弁当を持ち歩きたい季節ですが、実は春先は食中毒が増えやすい時期でもあります。特に屋外で長時間の持ち歩きや飲食では、知らずのうちに菌が繁殖しやすい環境になってしまうことも。春は気温が上がる日も多いため、油断せず食品の衛生管理を意識しましょう。

お花見のお弁当で気をつけたいポイントは、以下の通りです:

  • おかずはしっかり火を通して、味付けを少し濃いめにするなど、傷みにくい工夫を
  • 保冷バッグや保冷剤を必ず持参し、最低低温を保つようにしましょう
  • ウェットティッシュや手指用のアルコール消毒を持参すると安心です

楽しいお花見で食中毒にならないために、ちょっとした心構えを忘れずに。

春でも​​油断大敵!「プチ脱水症状」に気づかない人が多い

食中毒だけでなく、脱水症状にも注意が必要です。「脱水症状」と聞くと真夏のイメージが強いかもしれませんが、実は春先にも起こりやすいのです 。

特に過ごしやすい気温のお花見では、ついお酒を飲みすぎてしまう方も多いかもしれませんが、アルコールには利尿作用があるため、水分が不足しやすいです。

医師のおすすめ対策は:

  • アルコールを飲むときは、必ずお水も一緒にこまめに摂ること
  • のどが渇いたと感じる前に、意識して水分補給する
  • 高齢者や子どもは脱水に気づきにくいので、まわりの大人が声をかけてサポートする

「春だから大丈夫」と油断せず、日差しの強い日は特に注意が必要です。

花粉・黄砂・PM2.5…春の空気は意外と危険

また、春は空気が乾燥し、風が強くなることで、花粉・黄砂・PM2.5などの粒子が微かに飛びやすくなります
お花見などで長時間外にいると、知らずのうちにそれらを吸い込み、鼻づまりや目のかゆみ、喉の違和感、肌荒れなどが起きやすくなります。

花粉症や呼吸器が弱い方は特に注意が必要です。

  • 外出時は花粉対応マスク・メガネ・帽子の3点セットでブロック!
  • 衣類や髪の毛に付着した花粉は、帰宅後すぐに落とす習慣を。
  • 部屋の中で空気清浄機や加湿器を併用する

花粉や黄砂等の対策も忘れないようにしましょう。

まとめ:春は「心地よさ」と「油断」が紙一重。少しの準備で体も心も整えよう

春は、自然の美しさと心地良さを感じられる素晴らしい季節です。しかし同時に、気温差や環境の変化など、体にとっては「揺らぎ」の多い時期でもあります。お花見のような行事は、ほんの少しの注意や準備で、気兼ねなく楽しむことができます。今回解説したことを是非意識していただければと思います 。

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