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2025.12.12
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今年のインフルエンザは要注意!東京都でインフルエンザ警報発表

こんにちは。現役内科医の橋本将吉(ハシモトマサヨシ)です。

東京都内では、インフルエンザの患者報告数がついに警報基準を超え、去年よりも早い段階で大きな流行が進行しています。

今年のインフルエンザは感染の広がりが早く、潜伏期間が短いケースも多いため、気づかないうちに感染してしまう方も増えている傾向にあります。

インフルエンザは誰にとっても身近な感染症ですが、「今年のインフルエンザの症状はどう違うのか?」「潜伏期間はどれくらいなのか?」「どのように感染が広がるのか?」といった質問を多くいただきます。
そこで今回は、今年のインフルエンザの感染状況と特徴、インフルエンザの潜伏期間、そして症状の見分け方や感染対策について、解説していきます。

ぜひ、最後までご覧ください!

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今年流行のインフルエンザ特徴とは?

東京都内ではインフルエンザの感染が急速に拡大しており、例年より6週も早く警報レベルに到達しました。

特に今年はA型インフルエンザの感染が多く、その中でも感染力が強いタイプが中心となっています。

今年流行しているインフルエンザの特徴としては、
・高熱が出やすい
・倦怠感が強く出る
・咳や喉の症状が長引きやすい

といった症状が多くみられます。

また、インフルエンザの潜伏期間は一般的に1〜3日とされ、感染してから症状が出るまで非常に短いことが特徴です。
潜伏期間が短く、症状が出る前からウイルスを排出するため、知らないうちに周囲へ感染を広げてしまう可能性があります。

今年はこのインフルエンザの潜伏期間と感染力の強さが重なり、学校や職場などで一気に感染が拡大している状況です。

インフルエンザが冬に流行しやすい理由とは?

冬は、インフルエンザの感染が広がりやすい条件が一気にそろう季節です。
気温が下がり、空気が乾燥することで、インフルエンザウイルスは空気中で生き残りやすくなり、人への感染のリスクが高まります。
さらに、冬特有の寒暖差は身体に負担をかけ、免疫が落ちやすくなるため、インフルエンザの症状が出やすくなる土台が整ってしまいます。
また、暖房による室内の乾燥は喉の粘膜を弱らせ、ウイルスが体内に侵入しやすい状態をつくります。喉や鼻の粘膜は本来、外から入ってくるウイルスをブロックする大切な防御ラインですが、乾燥によってこの働きが低下すると、インフルエンザの感染が加速しやすくなります。
年末年始にかけて人と会う機会が増え、仕事や学校でも室内に人が集まりやすくなるため、インフルエンザウイルスが広がりやすい環境がそろいます。こうした状況では、インフルエンザの潜伏期間を経て、突然強い症状が出るケースも増えやすくなります。
冬は、
・乾燥
・気温差
・免疫低下
・人の集まり

という4つの要因が重なることで、インフルエンザの感染と急な症状の出現を後押しする季節です。

今だからこそ必要な対策と、早期発見の重要性とは?

インフルエンザは感染してから症状が現れるまでの潜伏期間が短く、症状が出た時にはすでに周囲へ感染させてしまっていることもあります。
そのため、以下のポイントを意識していただくことがとても大切です。

感染を広げないための対策

・こまめな手洗い
・咳エチケット
・室内の加湿
・人混みを避ける
・体調不良のときは無理をせず休む
・マスクの活用(混雑時は特に効果的)

症状の早期発見が大切

インフルエンザの典型的な症状は、
・突然の発熱
・悪寒
・全身の強い倦怠感
・頭痛
・関節痛

などが挙げられます。

症状が出たら「ただの風邪かもしれない」と判断せず、早めに受診することが大切です。特に高齢者や基礎疾患のある方は、重症化しやすいため注意が必要です。

最後に

インフルエンザは、感染・潜伏期間・症状の特性から、冬は特に広がりやすい感染症です。今年は感染力が強く、潜伏期間も短いため、東京都内では警報レベルの流行がすでに進行しています。

日常の中でできる基本的な対策を続け、少しでも症状を感じたら無理をせず早めに受診することが、ご自身と大切な人を守ることにつながります。

知ること」も立派な対策のひとつです。
正しい理解と早めの行動で、この冬を元気に乗り切っていきましょう。

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