こんにちは。現役内科医の橋本将吉(ハシモトマサヨシ)です。
猛暑が続くなか「微熱が続く」「体がだるい」「寝ても疲れが抜けない」などの症状はありませんか?
それ、もしかすると【蓄積型熱中症】かもしれません。
蓄積型熱中症は、強い暑さや疲労感、水分不足等の原因が日々積み重ねることで起こる、みえにくく進行する熱中症のことです。
症状がはっきりしないため、気づかずに悪化してしまうケースも多く、最近はニュースでも注目されています。
特に、高齢者や体力が落ちている方はリスクが高く、生活習慣のなかに原因が隠れている可能性があります!
この記事では、蓄積型熱中症の原因や症状、今すぐできる対策をわかりやすくまとめました。
「夏バテかも」で終わらせず、大切な体を守る第一歩にしてください。
一般的な熱中症は、炎天下で急激に体温が上昇することが原因で起こります。
しかし【蓄積型熱中症】は、連日の暑さによる「身体への疲労の積み重ね」が主な原因となります。
はっきりとしたきっかけがなくても、高温多湿・寝不足・軽い脱水などが続くことで、少しずつ体の体温調整機能が乱れ、熱がこもりやすい状態になってしまうのです。
蓄積型熱中症の代表的な症状とは?
〇微熱が数日間続く
〇全身のだるさや疲労感
〇頭痛、食欲がわかない
〇寝つきが悪い、夜中に汗をかく
〇めまいや集中力の低下
これらの症状は「夏風邪かな?」と見過ごされがちですが、実際には体の“冷却機能”が限界に近づいているサインなんです!
特に、高齢者や日頃から体力に不安がある方は、症状が進行しやすいため、早めの対策が重要になります。
小さな不調が続くときは、蓄積型熱中症の可能性も視野に入れて、体の変化にしっかり気づいてあげることが大切です!
蓄積型熱中症の原因、リスクになりやすい生活習慣とは?
これらはすべて、蓄積型熱中症の原因になる可能性があります。
気づかないうちに疲労や脱水が進み、頭痛・だるさ・食欲不振などの症状が現れてくることもあります。
蓄積型熱中症の症状は初期にはあまり目立たないため「なんとなく調子が悪い」と感じた時点で、早めの対策が大切です。
今の時期、体力が落ちやすい方こそ、自分の体と向き合い、原因を見直して症状の進行を防ぐ意識が必要です。
ここまで蓄積型熱中症に関して解説していきましたが、じゃあ実際どうすれば蓄積型熱中症を予防できるのか具体的に解説していきます!
目立った症状が出る前に、日常生活の中でできる対策をしっかり行うことが大切です!
● 水分+塩分をこまめに摂る
→ のどが渇く前に、少しずつ摂取するのがポイント。経口補水液や塩タブレットも効果的です!
原因:水分・ミネラル不足による体温調節の乱れ
● エアコンを適切に活用する
→ 日中だけでなく、寝苦しい夜間にも使用しましょう。室温は28℃以下が目安です。
原因:室内の高温にさらされ続けること
● 湯船に浸かる(シャワーだけで済まさない)
→ 発汗機能を維持することで、体温調節の力が高まり症状の悪化を防げます。
原因:汗をかく機会の減少による調節力の低下
● 睡眠・栄養を整える
→ 睡眠不足や栄養の偏りも、蓄積型熱中症の原因に。スマホやカフェイン摂取を控え、ぐっすり眠れる環境を作りましょう。
● 高齢者や子どもの様子にも目を配る
→ 体温調節が苦手な方は、わずかな変化でも症状が進みやすいです。
「いつもと違う」に気づくことが、早期対応につながります。
蓄積型熱中症は、気づきにくい原因が重なることで、ある日突然つらい症状が現れることもあります。
だからこそ、日々のちょっとした工夫や気づきが、しっかりとした予防になります。
蓄積型熱中症は、症状があいまいで気づきにくく、しかも原因が日常の些細な習慣に隠れているため、つい見過ごしてしまいがちです!
「水分不足」「冷房の我慢」「睡眠不足」などの原因が少しずつ積み重なることで、頭痛やだるさといった軽い症状から始まり、知らないうちに体に大きな負担をかけてしまうことも・・・。
だからこそ「なんとなく変だな」と感じたときこそ、蓄積型熱中症の予防や対策を始めるタイミングです。
「まだ大丈夫」ではなく「今こそ気をつける」という意識が、あなた自身だけでなく、大切なご家族や周りの人の健康を守る一歩になります。
猛暑を元気に乗り切るために、小さな体の変化にも気付けるようにしましょう!
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