このたびの令和8年熊本地震により被災された皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。
2026年(令和8年)7月28日16時27分頃、熊本県熊本地方を震源とするマグニチュード7.1(暫定値)の地震が発生し、宇城市および氷川町では最大震度7という激しい揺れを観測しました。
突然のことで、今も不安な日々を過ごしていらっしゃる皆さまが、大勢いらっしゃるかと思います。
被害に遭われた方々、そしてご家族の皆さまが、一日も早く安心して過ごせる日常を取り戻されますよう、心よりお祈り申し上げております。
発災から1週間が経ちましたが、避難生活の長期化や生活環境の急激な変化は、知らず知らずのうちに心と身体に負担を蓄積させていきます。
どうかご無理をなさらず、まずはご自身とご家族の安全と体調を、何よりも優先になさってください。
二次的な被害を防ぎ、一日でも早く穏やかな毎日を取り戻していただけるよう、今できる健康対策を、まとめさせていただきました。
気象情報によると、「熱中症警戒アラート」が発表されており、本日8月5日(水)も熊本市では最高気温39℃前後まで上がり、40℃に迫る危険な暑さとなっています。
また、台風13号(大型で非常に強い勢力)は日本の南を西へ進んでおり、7日(金)頃から沖縄地方を直撃する見通しです。
熊本県内でも数日にわたり曇りや雨の降る所がある見込みですが、猛暑日や熱帯夜は当面続く見通しで、油断のできない状態が続きます。
避難所内や屋外での片付け作業中、あるいは車中避難においては、エアコンなどの空調管理が難しい場所が多く、また断水の影響で「水はできるだけ節約したい」と水分補給を控えがちになることが、熱中症のリスクをぐっと高めてしまいます。
気づかないうちに熱中症になってしまうこともあります。
のどの渇きを感じる前に、少しずつでもこまめに水を飲むことを意識してください。
そして、可能であれば風通しの良い涼しい場所で、こまめに身体を休めてあげてください。
作業は気温が上がる前の朝や、涼しくなる夕方以降に少しずつ進めるのも一つの方法です。
避難所や車中での生活が続くと、「エコノミークラス症候群(深部静脈血栓症)」の発症リスクが高まることが指摘されています。
長時間同じ姿勢でいることや水分不足によって足の血管に血栓ができてしまい、それが肺に詰まることで呼吸困難などを引き起こすおそれがあるためです。
また、避難生活で身体を動かさない時間が続くと、骨・関節・筋肉が少しずつ衰え、筋力の低下や歩きづらさにつながることもあります。
特に「太もも」と「お腹」の筋肉を守るために、こんな簡単な体操も役立ちます。
しかし、無理は禁物です!
猛暑による熱中症や、いつもとは異なる生活環境の中で、第一に優先していただきたいことは、心身の安全です。
ご自身のペースで、できる範囲から始めてみてください。
今回の地震の影響で、数万戸規模の断水が続いております(八代市・宇城市・宇土市・上天草市など)。
国土交通省の公式サイトにて、随時最新の情報が更新されておりますので、お住まいの地域の状況につきましては、そちらをご活用いただければと思います。
とはいえ、水が限られる状況では、口腔内の衛生管理が難しい場合があります。
実はこれが、思いのほか大きな健康リスクにつながる可能性があるのです。
お口の中の衛生状態が悪化して細菌が増えると、むし歯や歯周病だけでなく、特にご高齢の方では「誤嚥(ごえん)性肺炎」などを招くことがあると言われています。
多くの方が身を寄せ合う避難所では、感染症の発生や広がりを防ぐための、ちょっとした心がけがとても大切になります。
実際に、宇城市の避難所では70歳代の女性が新型コロナウイルスに感染していたことが確認されています。
決して他人事ではなく、どなたにも起こりうることだと感じます。
だからこそ、避難所での感染対策を知っているだけでも、感染のリスクを下げることにつながります。
発災から1週間が経った今も、熊本の被災地では厳しい暑さと不自由な生活が続いていることかと思います。
ここまでお伝えしてきた「熱中症予防」「エコノミークラス症候群対策」「口腔ケア」「適度な運動」は、避難生活の中で二次的な健康被害を防ぐための、とても基本的で、それでいて大切な対策です。
そして何より、日々の生活の中でご自身や周りの方の体調に、少しでも不安や変化を感じたときは、どうか一人で抱え込まず、遠慮なくご相談ください。
避難所を巡回している保健師や看護師、保健医療関係者の方々が、きっと力になってくれるはずです。
「これくらい大丈夫」と我慢なさらず、頼れるところには早めに頼っていただければと思います。
ご不便やご心配の多い毎日かと存じますが、何卒ご無理のないよう、お過ごしくださいませ。
被災地の一日も早い復旧と、皆さまに平穏な日々が戻りますことを、心よりお祈り申し上げます。