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健康ジャーナル

2026.01.26
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インフルエンザとコロナ「同時流行」にどう備える?

こんにちは、現役内科医の橋本将吉(ハシモトマサヨシ)です。

まだまだ厳しい寒さが続いておりますが、この冷え込みは、単に「寒い」と感じるだけでなく、私たち身体にとって大きな負担となっていることをご存じでしょうか?

気温が低下すると、体温を逃がさないよう血管が強く収縮し、血流が滞りがちになります。実は、体温が1℃下がると免疫力は約30%も低下すると言われており、寒さそのものがウイルスに対する防御力を弱めてしまうのです。

こうした背景の中、ニュース等でも連日報じられておりますが、インフルエンザとコロナウイルスが同時に猛威を振るう「ハイブリッド流行」が本格化しています。

2つのウイルスに同時にかかってしまう「混合感染(フルロナ)」も増えてきています。
寒さで体力が削られている時期に「どちらかだけでも辛いのに、同時なんて……」と、不安な気持ちになられるのも無理はありません。

実は医学的に見ても、混合感染は単なる「風邪の合併」とは重みが異なります。2つのウイルスが同時に体内で増殖することで、免疫システムに過剰な負荷がかかり、全身の強い炎症や重症化を招くリスクが指摘されているからです。

今回は、皆様の大切な身体を守るために知っておいていただきたい自分で行える最大限の免疫ケアについて、解説します。

ぜひ、最後までご覧ください!

インフルエンザとコロナの混合感染、要注意の理由とは?

なぜ、混合感染に対してこれほどまでに注意を呼びかけているのでしょうか。
それは、私たちの身体が、一度にキャパシティを超える大きな負担を背負わなくてはならなくなるからです。

本来、人間の身体に備わっている免疫という仕組みは、一つの原因に対して集中的に力を発揮するようにできています。しかし、異なる種類のウイルスが同時に身体に入ってくると、その対応力が分散され、回復に向けた準備が遅れてしまうことがあります。

その結果、一つのウイルスだけに感染したときよりも身体の中のダメージが大きくなりやすく、症状が重くなってしまう可能性があるのです。

今の時期はいつも以上に、ご自身の体調の変化を優しく見守ってあげてほしいと思います。

混合感染、要注意なサインとは?

インフルエンザもコロナも初期症状が非常に似通っているため、ご自身だけで「これはどちらの病気かな?」と判断を下すのは、専門医であっても難しいことです。
もし発熱などの症状が出た際、特に以下のようなサインが見られたら、決して無理をせず、速やかに医療機関で適切な診断を受けてください。

かつてないほどの倦怠感: 身体が沈み込むような重さを感じ、起き上がることすら困難なほど強いダルさがある。
呼吸のしにくさ: 少し動くだけで息が切れたり、胸に圧迫感や痛みを感じたりする。
高熱が長引く: 解熱剤を飲んでも熱が下がりにくく、5日以上高い状態が続いている。

これらのサインは、身体が必死に発信しているSOSです。
早期の対策こそが、あなた自身を、そして大切なご家族を守る鍵となります。

混合感染しないための免疫の質を上げる予防法とは?

ウイルスに隙を見せない、強い身体を作るために。鍵となるのは免疫の「質」を高める生活習慣です。

  1. 「粘膜」のバリアを潤いで満たす
    →ウイルスは「乾燥した喉」を入り口として好みます。室内の湿度は50~60%を目安に保ち、こまめな水分補給で喉を潤し続けましょう。これだけで、侵入を食い止める防壁の機能がぐっと高まります。
  2. 腸内環境を慈しむ
    →実は、免疫細胞の約7割は「腸」に集中しています。納豆や味噌などの発酵食品、そして旬の野菜を意識して摂ることで、免疫の土台を整えるサポートができます!
  3. 質の高い睡眠で「修復」を行う
    睡眠不足は、ウイルスを退治する『免疫細胞』の元気を奪い、身体のバリア機能を壊してしまいます。1日7~8時間の睡眠をしっかり確保することで、夜の間に免疫が再編成され、強化されます。

また、ワクチン接種は、万が一かかってしまった際にも、命に関わる事態を防ぐための非常に力強い盾となります。

最後に

インフルエンザとコロナが同時に流行するという事態は確かに厳しいものですが、正しく恐れ、正しく備えれば、乗り越えることは十分に可能です。

「今日はいつもより冷えるから、ゆっくりお風呂に浸かって、早く休もうかな」

そんな、自分自身の身体をいたわる小さな予防の積み重ねこそが、何よりも確かな特効薬となります。まずは今夜、一生懸命働いているご自身の身体を、優しく労わってあげてくださいね。

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参考:ファストドクター

【執筆者】内科医 橋本将吉(ハシモトマサヨシ)
内科医。高齢者向けの訪問診療『東京むさしのクリニック』院長。2011年に「全ての世代が安心して生活できる人生に」という理念の元、株式会社リーフェホールディングス(旧株式会社リーフェ)を設立。将来の医師を育てる医学生向けの個別指導塾『医学生道場』の運営や、自らが『ドクターハッシー(内科医 橋本将吉)』というYouTubeで健康教育を行う。2022年9月に、健康や医学を医師から学ぶ事のできるサービス『ヘルスケアアカデミー』をリリース。ヘルスケアアカデミー事業の一環として企業や学校等でセミナーを開催している。また、2023年11月には現役の医師目線で日々を健康に暮らすためのアイテムを扱うライフスタイルブランド「ハシモトマサヨシ」を立ち上げ、健康に対する知識を発信しながら商品を展開している。「めざましテレビ」「ホンマでっか!TV」など多数のテレビ番組の出演、「世界一受けたい授業」「林修の今、知りたいでしょ!」など、人気番組の医療監修を手掛け、著書に『薬のトリセツ』(自由国民社)『「老いても元気な人」と「どんどん衰えていく人」ではなにが違うのか』(アスコム)などがある。
リーフェホールディングス:https://li-fe.co.jp/
ヘルスケアアカデミー:https://healthcare-academy.co.jp/
ハシモトマサヨシ:https://hashimotomasayoshi.co.jp/