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2026.01.19
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大人の水疱瘡に要注意!流行の理由と重症化を防ぐための正しい対策

こんにちは。現役内科医の橋本将吉(ハシモトマサヨシ)です。

2026年に入り、神奈川県藤沢市や北海道後志などで水疱瘡(水痘)の流行注意報が相次いで発令されています。
現在、子どもたちの定期接種が進み患者数は減りましたが、実はワクチンを2回打っていても軽症で発症するブレイクスルー水痘が学童期以降で散見されています。

「軽い虫刺されかな?」と見過ごされがちですが、周囲への感染力はしっかり持っているのがこの病気の怖いところ。
特に大人が感染すると重症化しやすく、周囲の妊婦さんへ影響を与えるリスクもあるため、適切な症状の見極めと対策が必要です。

今回は、なぜ今水疱瘡が再流行しているのか、そして大人が気をつけるべき症状や、家族を守るための対策について詳しく解説していきます。

なぜ今、水疱瘡が流行しているのか?

現在、水疱瘡が拡大している背景には、いくつかの医学的・社会的な要因が重なっています。

  • 「免疫の空白」の影響:ここ数年、徹底した感染防止対策が行われていたため、水疱瘡のウイルスに触れる機会が激減しました。その結果、本来備わるはずの免疫を持たない大人や子どもが増えています。
  • ワクチンの効果の減退:かつて大人が子どもの頃に1回だけ受けた水疱瘡ワクチンの効果は、時間とともに弱まります。これが再感染や症状の出現を助長しています。
  • 圧倒的な感染力:水疱瘡は空気感染するため、同じ空間にいるだけで感染が成立します。

要注意!大人の水疱瘡は重症化しやすい?

「子どもの頃に経験したから、大人は大丈夫」と油断してはいけません。
むしろ大人になって初めて水疱瘡の症状が出ると、非常に深刻な事態を招くことがあります。

大人の場合、発熱や倦怠感といった症状が子どもより強く出るのが特徴です。
また、重い合併症(肺炎や脳炎など)を伴うリスクが高く、大人の死亡率も決して低くはありません。大人の方こそ、発疹が出る前の初期症状を見逃さないことが、最大の対策となります。

水疱瘡の症状の見分け方

水疱瘡の典型的な症状は、以下の通りです。

  1. 全身の発疹:最初は小さな紅斑(赤い点)から始まり、数時間で水ぶくれ(水疱)に変わります。
  2. 強い痒みと痛み:大人の場合は痒みだけでなく、ピリピリとした痛みを伴う症状も多く見られます。
  3. 高熱と倦怠感:発疹が出る1〜2日前から、大人では38℃以上の熱が出ることが珍しくありません。

これらの症状が出た場合、自己判断で市販薬を使うのは控え、速やかに医療機関を受診してください。

今できる水疱瘡の対策とは?

感染を広げない、そして重症化させないための対策をまとめました。

  • ワクチンの2回接種:大人でも過去の接種が1回のみ、あるいは未接種の場合は、今からでも追加の対策としてワクチンを受けるのが最も有効です。
  • 48時間以内の受診:症状が出てから48時間以内に抗ウイルス薬を服用することが、重症化を防ぐ最強の対策です。
  • 家庭内での隔離:タオルを分ける、部屋を分けるといった物理的な対策を徹底しましょう。
  • かき壊さない:発疹を潰すと二次感染を起こし、症状が悪化します。清潔を保つのが基本的な対策です。

大人の水疱瘡は「早めの対策」が肝心

今シーズンの水疱瘡は、大人こそ警戒が必要です。
最後にもう一度、大切なポイントをおさらいしましょう。

  • 大人の水疱瘡は重症化しやすく、高熱などの強い症状が出やすい。
  • 全身の発疹や痒みなど、水疱瘡特有の症状に注意する。
  • ワクチン接種や早めの受診が、最も有効な対策になる。

頑張り屋の大人の方は無理をしがちですが、異変を感じたらまずはご自身を労わってあげてください。
早めの対策が、あなたと大切な人を守る力になります。

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参考:Yahoo!Japanニュース

【執筆者】内科医 橋本将吉(ハシモトマサヨシ)
内科医。高齢者向けの訪問診療『東京むさしのクリニック』院長。2011年に「全ての世代が安心して生活できる人生に」という理念の元、株式会社リーフェホールディングス(旧株式会社リーフェ)を設立。将来の医師を育てる医学生向けの個別指導塾『医学生道場』の運営や、自らが『ドクターハッシー(内科医 橋本将吉)』というYouTubeで健康教育を行う。2022年9月に、健康や医学を医師から学ぶ事のできるサービス『ヘルスケアアカデミー』をリリース。ヘルスケアアカデミー事業の一環として企業や学校等でセミナーを開催している。また、2023年11月には現役の医師目線で日々を健康に暮らすためのアイテムを扱うライフスタイルブランド「ハシモトマサヨシ」を立ち上げ、健康に対する知識を発信しながら商品を展開している。「めざましテレビ」「ホンマでっか!TV」など多数のテレビ番組の出演、「世界一受けたい授業」「林修の今、知りたいでしょ!」など、人気番組の医療監修を手掛け、著書に『薬のトリセツ』(自由国民社)『「老いても元気な人」と「どんどん衰えていく人」ではなにが違うのか』(アスコム)などがある。
リーフェホールディングス:https://li-fe.co.jp/
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ハシモトマサヨシ:https://hashimotomasayoshi.co.jp/