
こんにちは。現役内科医の橋本将吉(ハシモトマサヨシ)です。
関東地方では、晴れる日が続く一方で、気温のアップダウンと空気の乾燥が目立つ日が続いています。
朝晩は厳しい冷え込みがある一方、日中は気温が上がり、さらに北風や西風によって体感温度が下がるなど、身体にとっては負担の大きい気候となっています。
このような気温差と乾燥が続く時期には、咳が出やすくなったり、喉の痛みや違和感を感じたり、さらには湿疹やかゆみといった皮膚トラブルが起こりやすくなります。
「風邪ではないのに咳が続く」「毎年この時期に肌が荒れる」と感じている方も多いのではないでしょうか。
実はこれらの不調の背景には、空気の乾燥による身体のバリア機能の低下が深く関係しています。
今回は、乾燥が引き起こす身体の変化と、咳・喉の痛み・湿疹が起こる理由、そして今の時期に意識したい対策について、解説していきます。
ぜひ、最後までご覧ください!
空気が乾燥する季節は、皮膚や喉、気道の表面にある「うるおい」が失われやすくなります。
このうるおいは、外からの刺激やウイルス、細菌を防ぐバリア機能の役割を果たしています。
乾燥によってこのバリア機能が弱くなると、刺激に敏感になり、さまざまな不調が現れやすくなるのです。
喉や気道の内側は、粘膜で守られています。
乾燥するとこの粘膜が傷つきやすくなり、少しの刺激でも咳が出やすくなったり、喉の痛みや違和感を感じるようになります。
・風邪ではないのに咳が続く
・朝や夜に喉がイガイガする
・声がかすれる
こうした症状は、乾燥による粘膜のダメージが原因のことも少なくありません。
皮膚もまた、乾燥の影響を強く受ける場所です。
皮膚の水分量が低下すると、外部刺激から守る力が弱まり、かゆみ・赤み・湿疹が起こりやすくなります。
特に冬は、
・お風呂上がりにかゆくなる
・毎年同じ時期に湿疹が出る
・大人になってから肌トラブルが増えた
と感じる方も多く、これらも乾燥が関係しているケースがあります。

喉の粘膜と皮膚は、一見別の場所のように思えますが、どちらも身体を守る大切なバリアです。
乾燥が進むと、喉では咳や痛みとして、皮膚では湿疹として症状が現れます。
つまり、咳・喉の痛み・湿疹が同時に起きている場合「身体全体が乾燥しているサイン」と考えることもできます。
乾燥による不調を防ぐためには、日常のちょっとした工夫が大切です。
・室内を適度に加湿する
・こまめに水分をとる
・喉を冷やさないようにする
・入浴後は早めに保湿を行う
・睡眠をしっかり確保する
外側だけでなく、内側からの「うるおい」を意識することがポイントです。

・咳や喉の痛みが長引いている
・湿疹やかゆみを繰り返している
・日常生活に支障が出ている
このような場合は、乾燥以外の原因が隠れていることもあります。
無理に我慢せず、早めに医療機関へ相談することも大切です。
乾燥は、咳や喉の痛み、湿疹といったさまざまな不調の引き金になります。
「ただの乾燥」と軽く見ず、早めに対策を行うことで、つらい症状を防ぐことができます。
身体からの小さなサインを見逃さず、日々のケアで健やかな毎日を過ごしていきましょう。
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参考:tenki.jp
【執筆者】内科医 橋本将吉(ハシモトマサヨシ)
内科医。高齢者向けの訪問診療『東京むさしのクリニック』院長。2011年に「全ての世代が安心して生活できる人生に」という理念の元、株式会社リーフェホールディングス(旧株式会社リーフェ)を設立。将来の医師を育てる医学生向けの個別指導塾『医学生道場』の運営や、自らが『ドクターハッシー(内科医 橋本将吉)』というYouTubeで健康教育を行う。2022年9月に、健康や医学を医師から学ぶ事のできるサービス『ヘルスケアアカデミー』をリリース。ヘルスケアアカデミー事業の一環として企業や学校等でセミナーを開催している。また、2023年11月には現役の医師目線で日々を健康に暮らすためのアイテムを扱うライフスタイルブランド「ハシモトマサヨシ」を立ち上げ、健康に対する知識を発信しながら商品を展開している。「めざましテレビ」「ホンマでっか!TV」など多数のテレビ番組の出演、「世界一受けたい授業」「林修の今、知りたいでしょ!」など、人気番組の医療監修を手掛け、著書に『薬のトリセツ』(自由国民社)『「老いても元気な人」と「どんどん衰えていく人」ではなにが違うのか』(アスコム)などがある。
リーフェホールディングス:https://li-fe.co.jp/
ヘルスケアアカデミー:https://healthcare-academy.co.jp/
ハシモトマサヨシ:https://hashimotomasayoshi.co.jp/