
「今年のインフルエンザはしんどい」
「子どもの感染が止まらない」
そんな声も多く、今こそインフルエンザに負けない身体づくりが重要です。
そこで、今回はインフルエンザの感染対策に大切なポイントと、近年注目されている免疫と腸活の関係について、わかりやすく解説します。
ぜひ、最後までご覧ください!
インフルエンザには主にA型とB型があり、それぞれ特徴が少し異なります。A型は感染力が非常に強く、短期間で一気に広がりやすいのが特徴です。症状も高熱や強い悪寒、全身のだるさなどが急に現れ、毎年大きな流行を起こしやすいタイプです。また、変異が多いため、一度かかっても別の型に感染することがあります。
一方、B型はA型ほど爆発的な流行にはなりにくいものの、冬の終わり頃から春にかけて広がりやすい傾向があります。発熱はA型よりゆるやかなことが多く、子どもでは腹痛や下痢などの胃腸症状が出やすい点が特徴です。
まとめると、A型は「感染力が強く、症状が急に重く出やすい」、B型は「胃腸症状が出やすく、ゆっくり広がる」タイプです。どちらも重症化のリスクがあるため、早めの対応が大切です。
手洗い・うがい・マスクは、インフルエンザ感染に対して最も基本で確実な方法です。
通勤・通学・買い物など、外でウイルスをもらいやすい場面が増える中、小さな習慣の積み重ねがインフルエンザ感染の大幅な予防になります。
部屋の湿度が40〜60%を下回ると、インフルエンザのウイルスは空気中で長く生存し、感染が一気に拡大します。
加湿と換気を意識するだけで、インフルエンザの感染リスクをかなり減らせます。
最も大切なのは免疫が正しく働く身体を保つことです。
インフルエンザの感染を受けても、身体の免疫がしっかり機能していれば、症状の重さや回復期間に大きな差が出ます。
そしてその免疫を支える鍵が「腸」。
だからこそ、インフルエンザ対策の最後の要として腸活が欠かせません!

「インフルエンザなのに腸活?」と思う方も多いかもしれませんが、実は免疫の約70%が腸で作られています。
つまり、腸が乱れると免疫も弱り、インフルエンザ感染のリスクが高まります。
逆に腸内環境が整っていると、インフルエンザに感染しにくくなり、感染しても症状が軽く済む可能性があります。
腸内環境が乱れると、免疫の働きが鈍くなり、炎症が増え、インフルエンザ感染後の回復が遅くなることもあります。
このように、インフルエンザ・感染・免疫・腸活は切り離せない関係です。
インフルエンザが流行する時期は、体の内側から整えることがとても大切です。なかでも、腸は免疫の約70%が集まる場所といわれており、腸を整える「腸活」はインフルエンザ対策に欠かせません。腸活によって腸の環境が良くなると免疫が働きやすくなり、インフルエンザ感染に対する身体の強さが大きく変わります。
腸活を続けるために、どんな食品を選び、どんな食品を避けるべきかをまとめました。
腸活を助け、免疫が働きやすい土台をつくります。
・ヨーグルト
・納豆
・みそやキムチなどの発酵食品
・食物繊維(野菜、海藻、豆、果物)
これらは腸内の善玉菌を増やし、腸活の基本となる腸内環境を整える力があります。
これらは腸活を邪魔し、腸の調子を乱す原因になります。
・脂っこいもの
・加工食品
・冷たい飲み物
●加工食品
加工食品に含まれる添加物や過剰な塩分・脂質は、腸内細菌のバランスを崩しやすく、腸活の妨げになります。腸内の善玉菌が減ると免疫が働きにくくなり、インフルエンザ感染にも影響が出ます。
●冷たい飲み物
冷たい飲み物は腸を直接冷やしてしまい、腸の動きを弱めます。腸が冷えると腸活の効果が出にくくなり、免疫も低下しやすくなります。
腸活は特別なことではなく、毎日の食事選びの積み重ねで、インフルエンザに負けない身体づくりができます。毎日の小さな工夫が、大きな健康の力になりますよ。
腸活だけでなく、インフルエンザ感染を防ぐ基本も欠かせません。
・手洗い・うがい
・加湿
・マスク
・人混みを避ける
・睡眠をしっかりとる
特に睡眠不足は免疫低下の大きな原因です。

今はインフルエンザA型もインフルエンザB型も広がりやすい時期です。
外からの感染予防に加えて、身体の中から免疫を整えることがとても大切です。
腸が整うことで免疫が働き、インフルエンザに感染しにくくなり、感染しても症状が軽く済むことがあります。
今日からの基本的な感染対策と腸活が、あなたと大切な人を守る大きな力になります。
無理のない範囲で、できることから始めてみてくださいね。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
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【執筆者】内科医 橋本将吉(ハシモトマサヨシ)
内科医。高齢者向けの訪問診療『東京むさしのクリニック』院長。2011年に「全ての世代が安心して生活できる人生に」という理念の元、株式会社リーフェホールディングス(旧株式会社リーフェ)を設立。将来の医師を育てる医学生向けの個別指導塾『医学生道場』の運営や、自らが『ドクターハッシー(内科医 橋本将吉)』というYouTubeで健康教育を行う。2022年9月に、健康や医学を医師から学ぶ事のできるサービス『ヘルスケアアカデミー』をリリース。ヘルスケアアカデミー事業の一環として企業や学校等でセミナーを開催している。また、2023年11月には現役の医師目線で日々を健康に暮らすためのアイテムを扱うライフスタイルブランド「ハシモトマサヨシ」を立ち上げ、健康に対する知識を発信しながら商品を展開している。「めざましテレビ」「ホンマでっか!TV」など多数のテレビ番組の出演、「世界一受けたい授業」「林修の今、知りたいでしょ!」など、人気番組の医療監修を手掛け、著書に『薬のトリセツ』(自由国民社)『「老いても元気な人」と「どんどん衰えていく人」ではなにが違うのか』(アスコム)などがある。
リーフェホールディングス:https://li-fe.co.jp/
ヘルスケアアカデミー:https://healthcare-academy.co.jp/
ハシモトマサヨシ:https://hashimotomasayoshi.co.jp/