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健康ジャーナル

2025.09.03
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猛暑で弱った身体はコロナウイルスに狙われやすい?

こんにちは。現役内科医の橋本将吉(ハシモトマサヨシ)です。

今年の夏は記録的な猛暑が続き「身体が重い」「疲れが取れない」と感じている方も多いのではないでしょうか。

そんななかで広がっているのが新型コロナの「ニンバス株」です。

体調を崩しやすい猛暑のなかで「自分も感染しやすくなっているのでは?」という不安を抱く方が増えています。

今回は、猛暑と身体の変化、そしてコロナとの関係について解説しています。

ぜひ最後までご覧ください!

1. 猛暑が身体に与える影響とは?

連日の猛暑は、私たちの身体に大きなストレスを与えます。汗をかきすぎることで水分や塩分が失われ、脱水状態になりやすくなります。

さらに、夜の寝苦しさから睡眠不足が続くと、自律神経のバランスが乱れ、免疫力が低下します。

これは「夏バテ」と呼ばれる症状のひとつで、だるさ・食欲不振・集中力の低下といった症状を引き起こします。つまり、猛暑そのものが「身体を守る力」を弱めてしまうのです。

こうした状態では、新型コロナの「ニンバス株」に感染した際に、重い症状が出やすくなる可能性があります。

特に、体力が落ちているときには発熱や咳などの症状が強く出たり、回復に時間がかかったりするリスクも考えられます。

猛暑による体調不良とニンバスによる感染症状が重なると、見分けにくく対応が遅れる危険もあるため注意が必要です。

2. 体力が落ちるとコロナにかかりやすい?熱中症とコロナの関係

「体力が落ちたときにコロナにかかりやすいのか?」という疑問は、多くの人が抱く心配です。

結論から言えば、免疫力が下がった状態では、コロナウイルスに感染しやすくなる可能性があります。

特に感染力が強いとされる「ニンバス株」は、少しの接触や飛沫でも感染が広がるリスクがあるため、身体が弱っている時ほど注意が必要です。

さらに厄介なのは、猛暑で起こる「熱中症」とコロナの症状が似ていることです。どちらも発熱・頭痛・だるさといった症状が出やすいため、区別が難しいのです。

例えば「喉の痛みや咳」があればコロナを疑う必要があり「めまい・吐き気・大量の汗」があれば熱中症の可能性が高いといえます。

しかし、猛暑とコロナの症状は重なる部分が多く、見分けにくいため、体調に異変を感じたら無理をせず早めの受診が大切です。

3. 体力低下の予防法、感染を防ぐ生活習慣とは?

では、どうすれば猛暑による体力低下を防ぎ、コロナ感染のリスクを下げられるのでしょうか。

予防方法についてまとめてみました!

  • 水分補給:一度に大量ではなく、こまめに水分と塩分をとること
  • 睡眠環境:エアコンを適切に使い、寝苦しさを減らして深い睡眠を確保すること
  • 栄養:タンパク質、ビタミンC、ビタミンDを意識的に摂ることで免疫力を支える
  • マスクと暑さ対策の両立:人混みや室内ではマスクを活用しつつ、屋外で人との距離がある場所ではマスクを外して熱を逃がす

これらは「熱中症予防」と「コロナ予防」の両方に効果的です

特に「ニンバス株」は感染力が強いため、猛暑の疲れを溜めない生活が一層重要になります。体力を守ることが、感染症から身を守る一番の予防策なのです。

4. まとめ

今年の猛暑は、体力と免疫力を奪い、私たちを新型コロナ、特に「ニンバス株」から守る力を弱めてしまいます。

ニンバス株は感染力が強いとされ、体調が崩れているときほどニンバス株による感染リスクが高まります。

また、熱中症とコロナは症状が重なりやすく、特にニンバス株の流行下では「ただの暑さ疲れなのか、それともニンバス株による感染なのか」を見分けにくく、区別が難しいため注意が必要です。

だからこそ、「水分・睡眠・栄養・適切なマスク」の4つを意識して、身体を守りましょう。これはニンバス株から身を守るための基本でもあります。

「猛暑だからこそ体力を落とさない」ことが、「ニンバス株を含む新型コロナから自分と大切な人を守る」ことにつながります。この夏を安心して乗り越えるために、ニンバス株の流行を意識しながら、日々の小さな工夫を積み重ねていきましょう。

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参考:NST新潟総合テレビ

【執筆者】内科医 橋本将吉(ハシモトマサヨシ)
内科医。高齢者向けの訪問診療『東京むさしのクリニック』院長。2011年に「全ての世代が安心して生活できる人生に」という理念の元、株式会社リーフェホールディングス(旧株式会社リーフェ)を設立。将来の医師を育てる医学生向けの個別指導塾『医学生道場』の運営や、自らが『ドクターハッシー(内科医 橋本将吉)』というYouTubeで健康教育を行う。2022年9月に、健康や医学を医師から学ぶ事のできるサービス『ヘルスケアアカデミー』をリリース。ヘルスケアアカデミー事業の一環として企業や学校等でセミナーを開催している。また、2023年11月には現役の医師目線で日々を健康に暮らすためのアイテムを扱うライフスタイルブランド「ハシモトマサヨシ」を立ち上げ、健康に対する知識を発信しながら商品を展開している。「めざましテレビ」「ホンマでっか!TV」など多数のテレビ番組の出演、「世界一受けたい授業」「林修の今、知りたいでしょ!」など、人気番組の医療監修を手掛け、著書に『薬のトリセツ』(自由国民社)『「老いても元気な人」と「どんどん衰えていく人」ではなにが違うのか』(アスコム)などがある。
リーフェホールディングス:https://li-fe.co.jp/
ヘルスケアアカデミー:https://healthcare-academy.co.jp/
ハシモトマサヨシ:https://hashimotomasayoshi.co.jp/