内科医 橋本将吉(ドクターハッシー)が
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健康ジャーナル

2025.09.09
カテゴリー:社員コラム

出産が教えてくれた、私自身を大切にするということ

こんにちは。ハシモトマサヨシブランドで総務を担当している海藤です。
今回は、年子の母として経験した産後の体調についてお話ししたいと思います。

「同じような思いをしている方もいるかもしれない」

そんな気持ちで書いています。気軽に読んでいただけたら嬉しいです。

出産後に感じた不調

私は23歳と24歳のときに出産を経験しました。とても幸せな出来事でしたが、その後、心身ともに不調に悩まされることになりました。

特につらかったのが、原因不明の頭痛でした。産後から突然はじまり、気づけば一年以上も続いていました。頭を締め付けられるような頭痛で、家事も育児も思うように進まない日も…。

病院へ行っても原因は分からず「様子を見ましょう」と言われるばかり。不安ばかりが募る一方でした。

身体と心のバランスが崩れていく

産後は頭痛だけでなく、気分の落ち込みも強くなり、笑顔を保つのが難しい時期もありました。気分転換になればと、以前から楽しんでいたジェルネイルをやってみましたが、出産をきっかけにアレルギーが出てしまい、できなくなってしまいました。

その影響は指先だけにとどまらず、全身の皮膚トラブルへと広がり、さらに花粉症やその他のアレルギーの数値も悪化してしまったのです。

心にも身体にも余裕がなく、初めての育児で自分の時間を持つこともできず、気づけば見た目までボロボロになっていきました。

周りを見れば、同世代の子たちがキラキラしているように映り、自分との差に落ち込む毎日。嬉しいはずの出来事も心の底から喜べず、いつも何か分からない不安感に押しつぶされそうになっていました。

「若いから大丈夫」と言われたことのつらさ

当時の私がとても苦しかったのは、周囲からの「若いから大丈夫」という言葉でした。きっと励ましのつもりでかけられた言葉だったと思います。けれど、自分は本当につらいのに「若いから大したことない」と言われているように感じてしまい、苦しさを口にすることが“甘え”のように思えてしまったのです。

 健康がすべての土台

そんな日々を過ごす中で強く感じたのは「体調が良くないと何もできない」ということです。子育ても、仕事も、自分の時間を楽しむことも、すべては健康があってこそ成り立つのだと実感しました。

だからこそ、自分の体調を少しずつでも整える工夫を重ねることが大切だと思うようになりました。

人にはそれぞれ体調があり、同じ状況でも感じ方やつらさは違います。周りの言葉は一つの意見として受け止めつつ、自分自身の体調としっかり向き合うことが何より大切です。

仕事や育児で自分の健康を後回しにしてしまう方も多いと思いますが、どんなに忙しくても自分をいたわることは必要です。その積み重ねが、明日の元気や笑顔につながります。

「つらい」と感じるのは人それぞれ。その思いを口にできる環境や受け止めてもらえる場があることが、健康へと近づく第一歩だと思います。私の経験が、誰かが自分の体調と向き合うきっかけになれば嬉しく思います。そして、このコラムを読んでくださった方が、ご自身の体調を一番に大切にできますように。心からそう願っています。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。