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健康ジャーナル

2025.08.01
カテゴリー:

「もしかして認知症?」初期サインと今できる予防法チェック

こんにちは。現役内科医の橋本将吉(ハシモトマサヨシ)です。

「最近、あの人の様子が少し変わったかも…」

「自分でもちょっと物忘れが増えたような気がする」

そんな小さな違和感は、認知症の初期症状かもしれません。

けれど「歳のせいかな」「よくあることだし」と、見過ごされてしまうことも少なくありません。

今回は、認知症の早期発見のためのセルフチェックリストから始まり、初期症状の見分け方や症状の具体例、そして日常でできる予防法まで、女性にもわかりやすく解説していきます。ご自身はもちろん、大切なご家族の変化に気づくためにもぜひご活用ください!

1.認知症セルフチェックリスト

まずはご自身や身近な人に、以下の変化がないかをチェックしてみましょう。

【認知症セルフチェック】

□最近、人の名前や予定を思い出せないことが増えた

□同じ話を繰り返すことがある

□物の置き忘れ・しまい忘れが増えている

□慣れた道で迷ったり、方向感覚を失うことがある

□今していることを途中で忘れてしまう

□お金の管理や計算がうまくできなくなった

□レシピや手順を覚えられず、料理がしづらくなった

□怒りっぽくなったり、感情のコントロールが難しい

□以前より無気力で、趣味や人づきあいに興味がなくなった

□テレビや新聞の内容が理解しづらくなった

□着替えや身だしなみに時間がかかるようになった

□季節に合わない服装をしてしまうことがある

□身近な人の顔や名前をど忘れすることが増えた

□食事の準備や片づけが面倒に感じる

□時間や日付の感覚があいまいになってきた

このようなチェック項目に複数当てはまる場合は、認知症の初期症状を疑う目安となります。早期対応のためには、見て見ぬふりをせず、正しく向き合うことが大切です。

2. 認知症とは?初期症状から理解を深める

認知症とは、記憶や判断力、言語能力などの認知機能が徐々に低下していく状態を指します。

主な原因はアルツハイマー型認知症、脳血管性認知症、レビー小体型認知症などで、種類によって症状の現れ方に違いがあります。

ただし、どのタイプでも最初はごく軽い初期症状から始まることが多く「気づいた時には進行していた」というケースが多く見られます。だからこそ、早期に初期症状に気づくことが認知症の予防と進行抑制に重要なのです。

3. 認知症の初期症状とは?見逃しやすい“はじまりのサイン”

認知症の初期症状には、日常生活に現れる「ちょっとした変化」が多く含まれます。次に、よく見られる代表的な初症状をご紹介します。

【認知症の初期症状チェックポイント】

□物忘れの頻度と質が変わる(食べたこと自体を忘れる、約束自体を忘れる)

□今していることを途中で忘れる

□身だしなみに無頓着になる

□同じ話を何度も繰り返す

□季節や時間の感覚があいまいになる

□性格が急に変わったように見える

□家事や買い物が難しく感じるようになる

これらの初期症状は、加齢による自然な変化と似ているため見分けが難しいですが、日常生活に支障が出始めるかどうかがひとつの目安です。

4. 認知症を遠ざけるために、今日からできる5つの予防習慣

認知症にはまだ根本的な治療法はありませんが、早期発見と生活習慣の改善によって、発症や進行を遅らせることが可能です。今すぐ取り入れられる日常の予防法をご紹介します!

① 適度な運動を継続する

ウォーキングや体操など、軽めの有酸素運動は脳の血流を促進し、予防に効果的です。

② 脳を使う習慣を持つ

読書・日記・料理・パズル・会話など、考える・記憶する行動が認知機能の維持に役立ちます。

③ 栄養バランスの取れた食事

野菜・魚・大豆製品を中心に、糖質・脂質・塩分の取り過ぎに注意することが脳の健康維持に有効です。

④ 社会とのつながりを持ち続ける

孤独は認知症のリスクを高めます。友人との会話や地域活動への参加などが予防のカギです。

⑤ 睡眠とストレス管理

質の良い睡眠とストレスの軽減は、脳の回復と認知症予防に直結します。

5.まとめ

認知症は、誰にでも起こり得るものです。特に女性にとっては、加齢やホルモン変化の影響も大きく、決して他人事ではありません。

大切なのは、「まだ大丈夫」と思わずに、小さな違和感にも目を向けること。

そして、初期症状を知り、自分でできる予防に取り組むことが、これからの生活の質を大きく左右します。

認知症に早く気づき、丁寧に向き合っていくことは、決して怖いことではありません。

正しく知り、正しく備えれば、自分らしく前向きに生きていくことは十分に可能です。

今日から、認知症の予防と対策を始めてみませんか?

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参考:政府広報オンライン

【執筆者】内科医 橋本将吉(ハシモトマサヨシ)
内科医。高齢者向けの訪問診療『東京むさしのクリニック』院長。2011年に「全ての世代が安心して生活できる人生に」という理念の元、株式会社リーフェホールディングス(旧株式会社リーフェ)を設立。将来の医師を育てる医学生向けの個別指導塾『医学生道場』の運営や、自らが『ドクターハッシー(内科医 橋本将吉)』というYouTubeで健康教育を行う。2022年9月に、健康や医学を医師から学ぶ事のできるサービス『ヘルスケアアカデミー』をリリース。ヘルスケアアカデミー事業の一環として企業や学校等でセミナーを開催している。また、2023年11月には現役の医師目線で日々を健康に暮らすためのアイテムを扱うライフスタイルブランド「ハシモトマサヨシ」を立ち上げ、健康に対する知識を発信しながら商品を展開している。「めざましテレビ」「ホンマでっか!TV」など多数のテレビ番組の出演、「世界一受けたい授業」「林修の今、知りたいでしょ!」など、人気番組の医療監修を手掛け、著書に『薬のトリセツ』(自由国民社)『「老いても元気な人」と「どんどん衰えていく人」ではなにが違うのか』(アスコム)などがある。
リーフェホールディングス:https://li-fe.co.jp/
ヘルスケアアカデミー:https://healthcare-academy.co.jp/
ハシモトマサヨシ:https://hashimotomasayoshi.co.jp/