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健康ジャーナル

2025.04.08
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ヒノキ花粉のピーク到来!現役医師が教える花粉症の最強対策【2025年4月最新版】

■ いよいよ本格シーズン突入!今年のヒノキ花粉は過去最大級?

こんにちは。2025年の春も、例年以上に厳しい花粉の季節となっています。こんなニュースが飛び込んできました。

「花粉飛散 九州~東北で“極めて多い”・“非常に多い” ヒノキがピーク」
九州から東北地方にかけて、向こう1週間は連日のように花粉の大量飛散が予想されています。特に西日本では、晴れ・高温・乾燥といった花粉が飛びやすい条件が揃っており、スギ花粉が落ち着いてきた一方で、ヒノキ花粉がいよいよピークを迎えています。
花粉シーズンはゴールデンウィーク頃まで続く見込みです。

このように、ヒノキ花粉の本格的なシーズンが始まっています。スギ花粉のピークは過ぎたからもう安心…と思っている方こそ要注意。ここからが本番です!

今回は、現役内科医の視点から「今すぐできる対策」と「知っておきたい花粉症の基礎知識」を分かりやすくご紹介します。

■ ヒノキ花粉の正体とは?症状が出やすい理由

ヒノキ花粉は、スギ花粉と比べて粒子が非常に細かいのが特徴です。そのため、鼻や喉の奥、さらには気道の深い部分まで入り込みやすく、以下のようなつらい症状を引き起こしやすいのです。

  • のどの違和感やイガイガ感
  • 鼻づまり・鼻の奥の圧迫感
  • 目の強いかゆみ・充血
  • 体のだるさや集中力の低下

「なんとなく風邪っぽいけど熱はない…」そんな違和感の正体が、実はヒノキ花粉だったというケースも珍しくありません。

■ スギ花粉との違いは?時期・症状・注意点

ヒノキ花粉とスギ花粉。よく似た存在に思われがちですが、実は違いがあります。

項目スギ花粉ヒノキ花粉
飛散ピーク2月下旬〜3月中旬3月下旬〜4月末頃
主な症状くしゃみ・鼻水鼻づまり・目のかゆみ・喉の痛み・だるさ
粒子の大きさやや大きめ非常に細かい
アレルギー重複スギ花粉症患者の7〜8割が反応

特に注意したいのが、「スギ花粉症のある人の多くがヒノキにもアレルギーを持っている」という点です。スギが終わったからといって油断せず、4月以降も継続的に対策を行うことが大切です。

■ 花粉症を放置すると、意外なリスクも…

「毎年のことだし、多少の鼻水くらい我慢すれば…」と軽視していませんか?
花粉症を甘く見て放置すると、次のような合併症を引き起こす可能性があります。

  • 副鼻腔炎(ちくのう症):鼻詰まりが慢性化し、膿がたまりやすくなります
  • 中耳炎:特に小さなお子さんに多く、耳の痛みや聞こえづらさの原因に
  • 気管支炎・喘息の悪化:鼻炎が続くことで気道が刺激され、呼吸器に影響

日常生活の質が大きく下がるだけでなく、治療に時間も費用もかかってしまうため、早めのケアが何よりの予防策です。

■ 薬に頼らない!今日からできる花粉症対策【症状別】

ここからは、薬に頼らず自然な方法でできる対策を、症状の軽い方・重い方に分けてご紹介します。

◉ 【症状が軽い方】ムズムズ、目のかゆみ程度の人へ

✅ 日常生活の見直し

  • 外出から帰ったら玄関先で衣類の花粉を払い、すぐシャワーへ
  • 洗濯物はできれば室内干しで、空気清浄機も併用
  • 換気は花粉が少ない15時以降の短時間だけに
  • 寝具のこまめな洗濯や布団クリーナーの使用も大切

✅ 食べてほしい食品

  • 乳酸菌食品(ヨーグルト・味噌・納豆):腸内環境を整え、免疫を整える
  • 青魚(サバ・イワシ):EPAやDHAが炎症を抑える作用
  • れんこん・ブロッコリー:ビタミンCやポリフェノールで粘膜を強化

◉ 【症状が重い方】くしゃみ・鼻水・目の充血が止まらない方へ

✅ 環境と体調管理

  • 睡眠時間を確保:免疫力の要。6〜8時間が理想
  • 室内は**湿度40〜60%、温度20〜22℃**をキープ
  • 外出時はマスク・メガネ・帽子の3点セット+鼻バリアクリームを活用
  • 風が強い日や乾燥の激しい日は、外出を控えるのがベター

✅ 積極的に摂りたい食材

  • 甜茶・シソ・じゃばら:ポリフェノールがアレルギー反応を抑える
  • 玉ねぎ・にんにく:抗酸化成分ケルセチンがヒスタミンの放出を抑制
  • 緑茶:カテキンが炎症を抑え、水分補給も同時にできて一石二鳥

根本から整えるには「自分の健康バランス」を知ることから

私たちは、健康を保つために必要な力として、以下のような「5つの力」が大切だと考えています。

1.解毒力

2.免疫力

3.睡眠力

4.疲労回復力

5.若返り力

この5つの力は、日々の生活や年齢の影響によってバランスを崩しやすくなります。

そのため、「今の自分にはどの力が不足しているのか?」を知ることが、ムダのないセルフケアにつながります。

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■ まとめ|ヒノキ花粉対策は「今すぐ」がカギ!

4月はヒノキ花粉がピークを迎える、まさに“第2の花粉ラッシュ”です。スギの症状が落ち着いたと思っても、油断大敵。

ヒノキはより深部に影響を与え、風邪と見分けがつかないような体調不良を引き起こすこともあります。

ぜひこの記事を参考に、「今の自分の症状に合った対策」を選び、今日からできる予防策を取り入れてみてください。
花粉症と上手に付き合いながら、心地よい春を過ごしていきましょう!